これも「相鉄・東急新横浜線」の開業効果でしょうか。横浜アリーナ付近の新横浜3丁目でマンション（共同住宅）の建設が相次いでいます。
今月（2024年1月）時点で分譲マンション2棟と賃貸マンション2棟が建設中で、賃貸か分譲か未定の2棟が今年4月にも着工する予定です。
「メイツ・ザ・マークス新横浜」の公式サイトには「完売御礼」の表示が見られる
分譲マンションでは、いちょう通り（新横浜元石川線）に面した「新横浜3丁目交差点」の角で名鉄都市開発による「メイツ・ザ・マークス新横浜」（11階建て118戸、1階に店舗スペースあり）が今年6月の完成に向けて工事が進んでおり、物件はすでに完売。
2025年1月を完成予定とする「ドレッセ新横浜」の公式サイト
横浜アリーナの並びにある環状2号線沿い（旧「洋麺屋五右衛門・新横浜店」跡）では、東急と三菱地所レジデンスが「ドレッセ新横浜」（10階建て63戸、店舗スペース2区画あり）を来年（2025年）1月の完成を目指して工事を進めます。
新横浜中央通りで建設が進められている10階建ての共同住宅「パリスコート」（51戸）は完成が近い（1月12日撮影）
一方、賃貸マンションは、横浜アリーナから直線距離で200メートルほど離れた新横浜中央通りで、港北区内の個人がコイン駐車場跡地に10階建ての共同住宅（51戸、店舗スペースあり）を今年3月の完成予定で建設。賃貸物件として「パリスコート」の名で入居者の募集も行われています。
ワールドカップ大橋側から見た10階建ての共同住宅「ミレコルテ新横浜」（63戸）（高松建設の表示が見える建物）も3月に完成を予定する（1月12日撮影）
いちょう通り（新横浜元石川線）沿いの「ワールドカップ大橋」のたもとでは、こちらも駐車場跡地に鶴見区内の個人が10階建ての共同住宅（63戸）を今年3月の完成に向けて建設中。賃貸物件として「ミレコルテ新横浜」の名で入居者募集の告知も見られます。
最近になって建築計画が掲出されたのは、横浜アリーナの正面出入口から見て左手にある関係者用駐車場の付近に位置していた倉庫・駐車場の跡地2カ所です。
スターツデベロップメントは駐車場跡で11階建て80戸（2026年3月完成予定）を4月にも着工する計画（1月12日撮影）
1063平方メートルの駐車場跡地ではスターツデベロップメントが11階建て80戸の共同住宅を建設する計画を告知。4月5日に着工し、2026年3月に完成する予定であるとの建築看板を掲出しました。
「（仮称）エステムコート新横浜3丁目新築工事」（11階建て227戸、2026年1月完成予定）はかつて運送会社などとして使われていた敷地（写真右）に建設する計画、左側のバスが停まっている横の空地がスターツデベロップメントの建設予定地、写真奥は横浜アリーナの関係者駐車場（1月12日撮影）
同地に隣接した鶴見川に近い位置では、かつて運送会社などの事業所として使われていた1041平方メートルの跡地で、東京日商エステムが「（仮称）エステムコート新横浜3丁目新築工事」との名で11階建て227戸の共同住宅を計画。今年4月30日に着工し、2026年1月に完成予定と告知しています。
これまで新横浜では1丁目側でのマンション計画が目立っていましたが、相鉄・東急新横浜線の新駅開業が近づくにつれ、駅の出入口から徒歩10分圏内となる3丁目での建設が活発になりつつありました。
旧「新横浜国際ホテル南館」の跡地には14階建ての「事務所・店舗・自動車車庫等」が建てられる予定（1月8日撮影）
なお、共同住宅以外でも新横浜3丁目では、横浜アリーナに近い旧「新横浜国際ホテル南館」の跡地（1370平方メートル）を使って阪神阪急不動産が「事務所・店舗・自動車車庫等」（14階建て、2025年10月完成予定）の建設を今年2月にも着工する予定と告知しており、3丁目は人口が増えるだけでなく、オフィス街としての風景も変化することになりそうです。
【関連記事】
・新横浜中央通りに51戸「賃貸マンション」、駐車場跡で2024年春完成へ（2023年12月14日、新横浜3丁目の「パリスコート」）
・東急などがアリーナ隣接地に63戸「ドレッセ新横浜」、公式サイトを公開（2023年7月3日、横浜アリーナの環状2号線沿い真横という位置）
・横浜アリーナ近く、名鉄の118戸分譲「ザ・マークス」が公式サイト（2022年5月27日、横浜アリーナの至近、すでに完売）
【参考リンク】
・ワールドカップ大橋近くの63戸「ミレコルテ新横浜」の場所（2024年3月完成予定、グーグルマップ）
・スターツデベロップメントによる11階建て・80戸計画の場所（2024年4月着工予定、グーグルマップ）
・（仮称）エステムコート新横浜3丁目新築工事（11階建て・227戸）計画の場所（2024年4月着工予定、グーグルマップ）
