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地元密着を目指す港北区のアマチュア交響楽団が、新年最初の公演を鎌倉芸術館で初めて開催することになりました。

港北区で活動するアマチュアオーケストラ・港北区民交響楽団は、今月末に近い(2024年)1月28日(日)14時から16時まで(終演は予定、13時30分開場)、鎌倉芸術館大ホール(鎌倉市大船6、JR大船駅から徒歩約10分)で、「第73回定期演奏会」を行います。

同楽団が行う鎌倉芸術館での演奏会は初めての開催になるといい、「“地元のオーケストラ”を自負している区民響ですので、基本的には近場で演奏会を実施したいのですが、本番会場の確保は頭痛の種です」と、同楽団の広報担当者。

今月末近い(2024年)1月28日(日)14時から鎌倉芸術館で初開催される「第73回定期演奏会」の案内チラシ(港北区民交響楽団公式サイト)

今月末近い(2024年)1月28日(日)14時から鎌倉芸術館で初開催される「第73回定期演奏会」の案内チラシ(港北区民交響楽団公式サイト)

横浜市内では、オーケストラに対して十分な広さのある音楽ホールの数が少ない上に、アマチュアオーケストラの数が増える一方」(同担当者)と、厳しい抽選会へのチャレンジを強いられる現状があるといい、会場確保が難しくなっているといいます。

それでも、「(クラシックの演奏には)良いホールと聞いていますので、新しい出会いを楽しみにしたいと思っています」(同)と、座席数にして1500人を収容可能な大型ホールでの良質な音の響きを楽しんでもらいたいと意気込みます。

プログラムは、これからオペラが始まるという高揚感に満ちているというモーツァルトの歌劇「魔笛」序曲からスタート。

続いて披露する、威風堂々で有名なエルガーの「エニグマ(謎)」では、憂いのあるテーマが14の変奏曲に展開していく展開になるといいます。

最後の演奏曲でメイン、チャイコフスキー最後の交響曲として知られる交響曲第6番「悲愴」では、チャイコフスキーが人間の生涯や苦悩を表現した渾身の作品になっているといいます。

「第73回定期演奏会」の案内チラシ(2面)。1500人収容のホールだけに「満席になることはないかと思います。事前予約は必要ですが入場無料ですのでぜひお越しください」と広報担当者(同)

「第73回定期演奏会」の案内チラシ(2面)。1500人収容のホールだけに「満席になることはないかと思います。事前予約は必要ですが入場無料ですのでぜひお越しください」と広報担当者(同)

指揮は米田覚士(さとし)さん東京藝術大学音楽学部指揮科を卒業、2021年10月に開催された「第19回東京国際音楽コンクール」の指揮部門で日本人最高位となる入選・奨励賞を受賞しています。

昨年(2023年)5月の定期演奏会以来2度目の指揮となるだけに、同楽団とのより深みのある演に期待をしたいところです。

なお、当日の入場は無料ですが事前申し込み制、小学生以上からの入場が可能となっています。

「最近は団員が増えてきて活気づいています。今回は客演メンバーも入れて約80人での演奏となります」(同)といい、新チャレンジとなる大型ホールでの演奏会が盛り上がることに期待したいところです。

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【参考リンク】

港北区民交響楽団 第73回定期演奏会(公式サイト)

港北区民交響楽団 第73回定期演奏会(teket~テケト)※事前申し込みサイト

交通アクセス(鎌倉芸術館)