新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

2023年夏、「ポケモン」のスタンプラリー時にも注目を集めた小机ですが、秋にかけてもう一つの“歴史スタンプラリー”が進行しています。

今月(2023年)8月1日から「GO(ゴー)!北条」(北条五代観光推進協議会主催)と題したデジタルスタンプラリーが小田原北条氏(後北条氏)ゆかりの1都1府4県で始まっており、横浜市内で唯一のチェックポイント(スタンプ獲得地)となっているのが小机です。

10月末まで開催中のデジタルスタンプラリー「GO(ゴー)!北条」の案内チラシ(小田原市の特設ページより)

このスタンプラリーは、小田原城を拠点に早雲(初代、そううん)・氏綱(2代、うじつな)・氏康(3代、うじやす)・氏政(4代、うじまさ)・氏直(5代、うじなお)と戦国時代に関東一円を支配した小田原北条氏ゆかりの地を巡るという内容。

1590年に豊臣秀吉によって滅ぼされるまで5代100年にわたって続いた「北条五代」が足跡を残した地域は関東だけにとどまらず、西は岡山県の井原(いばら)市から東は埼玉県の川越市まで広がっており、スタンプラリーでも12市2町の38カ所にチェックポイントが設けられました。

デジタルスタンプが獲得できるチェックポイントは岡山県から埼玉県まで38カ所に設置(「GO!北条」の案内チラシより)

神奈川県内では本拠地の「小田原城」をはじめ、箱根湯本の「早雲寺」など最多となる13カ所が選ばれたなか、横浜市内で唯一のチェックポイントに指定されているのが「小机城址市民の森(小机城)」と「城郷小机地区センター(ケアプラザ)」の2カ所です。

小机小田原北条氏が有力な「支城」を置いた街として室町時代に発展した歴史を持っており、「城址」(廃城)となってから400年以上が経過した現代も小机城が「続日本100名城」に選ばれるなど注目を集める史跡。

今回のスタンプラリー「GO!北条」でも小机城址(城址市民の森)だけでなく、駅前の地区センターも合わせた2カ所がチェックポイントとなりました。

小机駅近くの「城郷小机地区センター・ケアプラザ」前でGPSを作動させると特設サイト上でデジタルスタンプが獲得できる

GO!北条はスマートフォンのGPS(位置情報)機能を使ったデジタルスタンプラリーのため、実際にスタンプ台などが現地に置かれていることはありませんが、横浜市内のチェックポイントとして、小机からスタートできるのは利点。

スタンプラリーを主催しているのは小田原市に事務局を置く「北条五代観光推進協議会」で、新型コロナ禍前の2016(平成28)年10月からスタンプラリーを二度にわたって企画していましたが、デジタル版は今回が初めてで、小机がチェックポイントに入ったのも初となります。

景品はスタンプ1個から応募可能、ただし「北条五代缶バッチ」の引き換え場所は横浜市内には無い(小田原市の特設ページより)

スマートフォンを片手にまずは小机を散策し、小田原や川越など、広範囲に広がる小田原北条氏ゆかりの地を秋までに巡ってみてはいかがでしょうか。スタンプラリーは10月31日(火)まで実施中です。


[※参考小机とポケモンスタンプラリーについて日本で初めて「ポケモン(ポケットモンスター)」のゲームの腕を競う世界的な大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023(ポケモンWCS)」が今月8月8日から14日までパシフィコ横浜などで開かれることに関連し、JR東日本横浜支社が7月14日から8月13日まで「JR東日本ポケモンワールドチャンピオンシップス2023スタンプラリー」を開催。市内では横浜や桜木町などの中心駅に加え、小机駅もスタンプ設置駅となり、特に大会期間中はスタンプを捺す客で賑わっていた

親子連れなどで賑わう小机駅のスタンプ台(写真上)、小机駅の構内には「この駅にスタンプラリーなんて10000光年早いんだよ!」とモンスターからのメッセージ(?)が書かれたポスターも(写真下)(8月11日撮影)

【関連記事】

今夏は世界的「ポケモン」大会、横浜や小机駅のJRスタンプラリーで盛り上げ(2023年7月11日、大会に合わせて8月13日まで行われていた)

市教委が「小机城」を初めて発掘、二の丸広場近くで“柱の痕跡”、空堀には土器(2021年12月日、城の歴史についても)

【参考リンク】

2023年8月1日(火)~10月31日(火)「GO!北条」デジタルスタンプラリー(北条五代観光推進協議会、2023年8月1日~10月31日実施)

北条五代観光推進協議会(2001年に小田原市が主導した「北条早雲観光推進協議会」を経て、ゆかりのある12市2町で2011年に結成、北条五代を大河ドラマ化することを目標とする)