新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

“鍵をかけない”自転車が、窃盗犯に狙われています。

神奈川県警港北警察署(大豆戸町、加藤秋人署長)は、今週(2023年)7月12日(月)午前、JR新横浜駅篠原口(篠原町)にある「新横浜駅自転車駐輪場」付近で、多発する自転車盗難への注意を呼び掛ける活動を実施しました。

多発する「自転車盗難」を防ぐため、無施錠の自転車をチェックする港北警察署員(7月10日)

多発する「自転車盗難」を防ぐため、無施錠の自転車をチェックする港北警察署員(7月10日)

暑さも厳しい真夏の晴天の下、同署の生活安全課地域課署員5人が、駐輪場内に置かれた自転車の施錠状況を確認。

通行する人々にも、盗難防止ヘルメット着用の義務化などの法改正を伝えるチラシを配布し、特に無施錠の自転車の盗難が多発していることを直接伝えていました。

生活安全課の高橋敏行課長は、「区内で特に目立つ犯罪は、特殊詐欺被害と自転車の盗難です」と、5月末時点で対前年より33件増(32.4%)も増え135件にも上るという自転車盗難の被害件数を嘆きます。

自動ロック式でない平面駐輪場に「無施錠」の自転車を発見

自動ロック式でない平面駐輪場に「無施錠」の自転車を発見

昨年(2022年)多発した電動アシスト自転車のバッテリー盗難も現在も多く見られるといい、「軽い気持ちで“鍵をかけ忘れた”自転車を、また犯人側も“軽い気持ちで”盗むケースも多いと感じます」と、“つい”、“うっかり”または常に「自転車の鍵をかけない」行為こそが、盗難に直結していると語ります。

「高級そう」なスポーツバイクタイプの自転車に無施錠のものも

「高級そう」なスポーツバイクタイプの自転車に無施錠のものも

交番に勤務し地域防犯の大きな役割を担(にな)う地域課の嶋川岳大担当次長も、「今回のように全ての駐輪場をまわることは難しいこともあり、自宅も含めて多い盗難を防ぐ対策としての鍵かけ、なるべく“ツーロック”についても心掛けてもらえれば」と呼び掛けます。

「自宅や会社敷地内であっても施錠を」と呼び掛ける嶋川担当次長

「自宅や会社敷地内であっても施錠を」と呼び掛ける嶋川担当次長

特に繁華街、新横浜駅周辺は多く犯人に「狙われやすい場所」になっているといい、「機械式ロック機能がある駐輪場では、鍵を付けたままにすることで、バッテリーだけを持っていかれてしまうので要注意です」と嶋川担当次長。

「自転車ヘルメット」の着用義務化についても呼び掛けを行っていた

「自転車ヘルメット」の着用義務化についても呼び掛けを行っていた

例え、機械ロック式駐輪場や、自宅や会社などの敷地内の駐輪場であっても、鍵をつけたままにしないでもらいたいと広く地域の人々に呼び掛けています。

炎天下に負けじと「自転車盗難」注意を呼び掛けた(左から2人目が高橋生活安全課長)

炎天下に負けじと「自転車盗難」注意を呼び掛けた(左から2人目が高橋生活安全課長)

【関連記事】

自転車バッテリー盗難が多発、港北警察が注意を「速報」で呼び掛け(2022年9月29日)

交通事故が「コロナ禍」明けで増加中、港北警察が高田東小で見守りパトロール(横浜日吉新聞、2023年7月12日)

【参考リンク】

神奈川県警港北警察署のサイト

港北区の犯罪発生状況~2023(令和5年)3月暫定値(同)

港北区の交通事故発生状況~港北区連合町内会 定例会資料(港北区連合町内会)※ PDFファイル 5月末までの犯罪発生状況を1~2ページに掲載