大学生オーケストラが初登場、3年ぶりの音楽会を管弦楽の響きで彩りました。
篠原園地愛護会(片山卓也会長)と篠原台町をエリアとする篠原台町自治会(同会長)は、今月(2022年)11月13日(土)午後、神奈川大学管弦楽団を招いた「第4回 森の音楽会」を開催。
3年ぶり、また初の秋開催となった篠原園地(篠原台町)内の広場には、約150人が来訪。森の中に響く弦楽器や管楽器が奏でる音色を楽しみました。
ちょうど紅葉のシーズンを迎えた園地内の樹木を、「今回のコンサートに合わせて木々を伐採しました」と、司会進行をおこなった同自治会の事業部長・藤間正利さん。
広場を囲む小高い場所からも、演奏を楽しめるように準備を進めてきたと語ります。
40人弱の学生のスタンバイが完了し、いよいよ音楽会がスタート。
清水颯人(はやと)さんが、楽団としての司会をおこない、曲目の紹介も。
指揮者として、同楽団の佐藤弥生さんが登壇。聞きなじみのある音楽として、「カントリーロード」や「ディズニー映画『アラジン』より~ホール・ニュー・ワールド」を演奏し、立ち寄った人々の心を捉(とら)えます。
続いて、クラシック音楽の「アルルの女第2組曲より~ファランドール」や「カルメン組曲より~闘牛士」を演奏。
参加した子どもたちによる指揮者体験コーナーも実施、会場が和やかな雰囲気になったところで、「弦楽器」の大敵である雨が降りだす天候に。
急きょ休憩時間に雨避けのテントを移動し設置、再び演奏を再開するというハプニングもありましたが、「もののけ姫より~アシタカせっ記」と、「パイレーツ・オブ・カリビアン」、アンコールの「ラデツキー行進曲」を奏でて演奏会を終了。
雨脚は強まることはなく、終始、和やかな雰囲気が「森の中」を包み込んでいました。
今回の音楽会の開催に尽力した自治会での情報発信を担当する平野恵子さんは、「コロナ禍なので告知が難しかった。聴く側も、ソーシャル・ディスタンスを保つことができてよかった」と、無事に演奏会を終えてのほっとした表情を浮かべていました。
2020年からはじまった新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「森の音楽会」も2年間開催できず、“3年ぶり”の実施となった今回のイベント成功は、雨の若干の影響を受けながらも、「心ひとつに」地域ぐるみでの催しをおこなうことの大切さを、再び思い起させる貴重な機会に。
初めて招いたという神奈川大学の学生による演奏に、「第1回目の開催となる2017年から第3回目となる2019年まで招いた武相高校の学生による演奏とはまた異なる趣(おもむ)きがあり、よかった」と平野さん。
大学生と地域の交流、雨天時の対応、指揮者体験でも見られた人々の優しさや“笑顔”に、新たな未来の「可能性」ばかりを感じるひととき。
「地域と大学がつながる」新しいチャレンジが、今後も“何らかのかたち”で継続・継承されていくようにと祈るばかりです。
【関連記事】
・著名住宅地の「篠原台町」、自治会がホームページでの情報発信に奮闘(2021年6月11日)
【参考リンク】
・令和4年11月回覧(篠原台町自治会ホームページ)※写真3枚目に「篠原園地愛護会からのお知らせ」として音楽会の開催を告知
・神奈川大学管弦楽団ツイッター ※「森の音楽会」当日の告知も