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新横浜駅前を象徴するオフィスビルとして、新幹線ホームからも一目で分かるような外観に刷新する計画です。

みずほ不動産投資顧問株式会社(東京都千代田区)と株式会社西武リアルティソリューションズ(東京都豊島区、旧「西武プロパティーズ」)は、新横浜2丁目にある「新横浜スクエアビル」の外観や内装をリノベーション(刷新)すると発表しました。

駅前西広場と新横浜ヴィスタウォーク(歩道橋)の真正面に位置する新横浜スクエアビル(2022年8月)

1995(平成7)年1月に竣工した新横浜スクエアビルは、新横浜駅前の西広場近くの環状2号線沿いに位置する地上18階・地下1階建ての大型オフィスビル。

すでに「築27年が経過し、経年により陳腐化しつつある」(ニュースリリース)としてリノベーションを計画したもので、「新横浜エリアのプライム(主要)ビルである本物件のリノベーション工事を通じて、本物件のみならずエリア全体の若返り及びイメージの刷新を図り、エリア賃貸マーケット全体の活性化を牽引」(同)することが目標だといい、新横浜スクエアビルの資産価値の向上を図りたい考えです。

リノベーション後の完成予想図(ニュースリリースより)

今回のリノベーションでは、駅前という立地を生かし、ファサード(正面外観)をより際立たせるデザインに変え、「街のシンボルとして、新幹線のホームからの視認性も向上」(同)させるとのこと。

また、エントランス部の拡張や増設を行いつつデザインを一新し、落ち着きのあるロビーを提供する計画。

工事は今月(2022年10月)から着手し、来年(2023年)4月ごろの完了が予定されています。

3社で不動産私募ファンドを運用中

新幹線ホームの名古屋寄りの位置からは新横浜スクエアビルが見える(写真左側)

新横浜スクエアビルは建設時から西武グループが保有していましたが、同グループ(西武ホールディングス)が昨年(2021年)5月発表の中期経営計画で打ち出した「アセットライト化(保有資産を圧縮)」の方針により、「流動化」の対象とされていました。

現在、同ビルは日本で2009(平成21)年から不動産投資事業を展開する米国の投資会社アンジェロ・ゴードン(Angelo Gordon)」が運用する投資ファンドより出資を受け、みずほ不動産投資顧問と西武リアルティソリューションズの3社が共同不動産私募ファンドを運用。

今回のリノベーションは、「西武グループの高いポテンシャルを持つ不動産と、AG(アンジェロ・ゴードン)による資金提供、MREM(みずほ不動産投資顧問)が有する不動産に関する知見と高度な金融サービスが合わさって実現したもの」(同)だといいます。

周辺のビルより高く、ひときわ目立つ新横浜スクエアビル(左側)、右端は駅ビル

西武リアルティソリューションズとしては、アセットマネジメント(資産の運用管理)やプロパティマネジメント(運営管理)の業務にサブの立場で携わることで、「幅広いノウハウを獲得し、西武グループとして証券化ビジネスを含む不動産事業の強化を実現」(同)したい考えです。

【関連記事】

駅前の「新横浜西武ビル」売却、「スクエアビル」は流動化、西武HDが経営計画(2021年5月18日)

【参考リンク】

新横浜スクエアビルのバリューアップを通じた投資ファンドと事業会社の協業について(西武リアルティソリューションズなど、2022年10月17日)