新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

約7年経っても取得価格が6.6億円上がっていたことになります。

日本都市ファンド投資法人(東京都千代田区)と資産運用会社である株式会社KJRマネジメント(同)は、新横浜2丁目にある10階建て108戸賃貸マンションの国内不動産信託受益権を31億9000万円で今月(2023年)4月27日に取得するとこのほど発表しました。取得先は非開示とのこと。

「RJRプレシア新横浜」はKOSE新横浜スケートセンターの近く、鳥山川寄りにある10階建ての賃貸マンション(2018年撮影)

この物件は新横浜2丁目のKOSE新横浜スケートセンター近くにある「RJRプレシア新横浜」と名付けられた賃貸マンション。同投資法人では管理上の名称として「JMFレジデンス新横浜」との名称を付与しています。

2009(平成21)年5月の竣工後、2016(平成28)年4月に不動産投資法人が25億2800万円で取得しましたが、2年半後の2018(平成30)年10月には、相鉄・東急直通線(新横浜線)の開業時期が遅れたことも一因として、九州に本拠地を置く鉄道会社に27億7500万円で売却していた経緯があります。

今回、日本都市ファンド投資法人などは同物件について「周辺のメーカーや医療系等に勤める単身社会人のみならず法人契約の需要も底堅い立地」(発表資料)とし、相鉄・東急新横浜線の開業により「交通利便性がより一層高まり地域の活性化が期待されるエリア」と評価。

また、「本物件の半径1km圏内人口は約2.3万人であり、当該エリアの2030年、2040年人口は、それぞれ2020年比+4.5%、+5.7%と予想されていることから、底堅い住宅需要が期待できる」(同)と分析します。

「RJRプレシア新横浜(JMFレジデンス新横浜)」の間取りは1R・1LDK(約30~38平方メートル)だという(日本都市ファンド投資法人などのニュースリリースより)

7年前の2016年4月に別の不動産投資法人が同物件を取得した時と比べ、同投資法人などは6億6200万円高い額となる31億9000万円で取得する形となりました。

築年数が増えていても、新横浜の交通利便性が高まったことに加えて街の将来に対する期待感が取得価格を上げているようです。

今回の新横浜2丁目「10階建て賃貸マンション」取得価格の推移

  • 2009年5月:竣工
  • 2016年4月:25億2800万円
  • 2018年10月:27億7500万円(+2億4700万円)
  • 2023年3月(今回)31億9000万円(+4億1500万円)

)取得各社の公表資料による

【関連記事】

JR九州が賃貸マンションで新横浜に進出、スケートセンター近くの108戸を取得(2018年8月27日)

【参考リンク】

国内不動産信託受益権の取得に関するお知らせ(JMFレジデンス新横浜など)PDF、日本都市ファンド投資法人/株式会社KJRマネジメント、2023年3月29日)

RJRプレシア新横浜の案内ページ(新横浜2丁目、JR九州)