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新横浜駅前のペデストリアンデッキ(歩行者デッキ)から地下1階の改札階へ直行エスカレーターを設置することで、輸送力は従来計画の約2.8倍になることが想定されるといいます。

相鉄・東急新横浜駅の「第一出入口」工事の様子(7月21日)

先週(2022年)8月26日、横浜市役所内とWeb会議のハイブリッドで開かれた「第164回横浜市都市計画審議会」で、来年(2023年)3月に開業する相鉄・東急直通線(新横浜線)の新横浜駅に設置する出入口についての議論が行われました。

第一出入口」と呼ばれる駅前のペデストリアンデッキから相鉄・東急新横浜駅への旅客導線は、当初3台のエレベーターと1カ所の階段でアクセスする計画としていましたが、これを変更。

【変更前】当初はペデストリアンデッキから改札階へは3台のエレベーターを中心としたアクセスが考えられていた(2022年8月26日「第164回横浜市都市計画審議会」資料より)

エレベーターを1台(デッキ~改札階直行)に減らす代わりに駅前デッキから改札階へ直行できるエスカレーター(上下)を設置する形に変えています。

変更後は改札階へ直行できるエスカレーターで輸送力が大幅に増強できることになった(同)

審議会では、第一出入口について当初計画では1時間あたり6450人(うち階段4500人)の処理能力としていたものが、エスカレーターによって同1万7900人(うちエスカレーター1万3500人)にまで増強できるようになると明かされました。

一方、デッキ部からの直行エレベーターを1台に減らすことについては、現在も円形歩道橋の四隅などに設置されているエレベーターと新設する出入口で代替できるとの考えが示されました。

相鉄・東急新横浜駅の独自出入口は円形歩道橋の四隅に新設される。なお改札階はブルーラインと同じフロアのため、既存の出入口も使える(2021年3月、JRTT鉄道・運輸機構「新横浜駅出入口計画に関する説明会のお知らせ」より)

今回の審議会では、新横浜駅(出入口関連)の都市計画変更を含め、相鉄・東急直通線に関する変更計画を可決しています。

【関連記事】

相鉄・東急直通、新横浜駅の出入口などで「都市計画」の変更手続き(2022年6月30日)

<相鉄東急・新横浜駅>駅前デッキから改札階へ直通も、4カ所の「出入口」新設(2021年9月2日)

東横線の高架下に建設した「日吉~新綱島」間、トンネル工事に隠れた苦労(横浜日吉新聞、2022年8月31日、今回の審議会で報告された内容の一部)

【参考リンク】

新横浜駅出入口計画についての詳細(JRTT鉄道・運輸機構)