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キャンプに必要な道具があらかじめ積み込まれた車を借りられる便利な“カーシェア”が新羽に登場していたことをご存知でしょうか。

アルパインマーケティング株式会社(東京都大田区)が展開する「STORYCA(ストリカ)」は、キャンプやアウトドアに特化したカーシェアリングサービスとして、昨年(2021年)秋から新羽町を拠点として展開。夏休み中の行楽にも使えそうです。

2021年秋から始まったキャンプ・アウトドア特化のカーシェアリングサービス「STORYCA(ストリカ)」の公式サイトより

このサービスは、アウトドア仕様としたミニバン「デリカD:5(三菱)」などの車種と、あらかじめ積み込まれたテントBBQ(バーベキュー)グッズといったキャンプ道具も同時に借りることができる“カーシェア”。

たとえば、ファミリー・グループキャンプ仕様(4~5人乗り)の「デリカD:5」では、食材や炭などのほかは、必要なキャンプ用品はすべて車内に積み込まれているため、特別な準備をしなくても車でキャンプに出かけることができるようになっているのが特徴です。

初心者でも使いやすいように、テントの設営や道具の説明、BBQの楽しみ方など細かなマニュアルPDF形式でサイト上に公開されています。

後部にはキャンプ道具一式があらかじめ積み込まれている(「STORYCA(ストリカ)」の「使いこなしマニュアル」より)

予約や返却、決済はすべてアプリ上で行う形となっており、最初に会員登録(免許証の登録に1~2日必要)ののち、予約後は新羽駅から徒歩8分ほどの場所にある「横浜ステーション」へ出向き、アプリで車のカギを開け使用するという流れ。

料金は車種によって異なりますが、ファミリー・グループキャンプ仕様(4~5人)の「デリカD:5」の場合、24時間で2万8800円などとなっており、返却時はガソリンを満タンにすることが必要です。

このカーシェア「STORYCA(ストリカ)」を展開するアルパインマーケティングは、電子部品・車載情報機器の大手メーカー「アルプスアルパイン」の子会社

カーナビやカーオーディオなどを製造・販売するメーカーの新規事業として若手社員が中心となってキャンプやアウトドア利用に特化したカーシェアサービスを考案し、昨年秋に事業化したものだといいます。

新羽町にあるアルプス物流本社の裏手付近に貸出の拠点となる「横浜ステーション」が設けられている(7月27日)

今回、サービス拠点を設けた新羽町は1960年代から旧アルプス電子(現アルプスアルパイン)の横浜工場が置かれ、現在は同社系列のアルプス物流の本社となっている場所。

一連の敷地内にはアルプスアルパイン社員向けの「新翔寮」があり、この一部をカーシェア拠点に活用したもので、アルプス物流本社の裏手側にある新田緑道からもアクセスが可能です。

なお、来月(2022年)8月末までは期間限定新横浜駅や日吉駅、横浜駅、長津田駅、武蔵小杉駅などに車をデリバリーするサービスも行っており、新羽町の拠点以外でも車の受け渡しが可能とのことです。

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【参考リンク】

キャンプ・アウトドアのカーシェア「STORYCA(ストリカ)」(アルパインマーケティング)

横浜ステーション(新羽町)での予約について(車種・料金の詳細)