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市内有数の工場集積地が変化していくのでしょうか。来年(2022年)春の入居に向け、新羽駅が最寄りとなる2つの工場跡地分譲マンションの建設が進んでおり、交通利便性の高さや買物環境の充実ぶりを訴求した販売活動が積極的に行われています。

イオンの隣接地で建設が進む「エステムコート横浜新吉田レジデンス」(写真右側、5月20日)

新羽駅から新吉田町方面へ約500メートル、徒歩6~7分の新吉田東8丁目に位置する「エステムコート横浜新吉田レジデンス」(7階建て118戸)は、2019年5月まで日本工営株式会社の横浜工場だった4300平方メートル超の敷地で建設が進んでいます。

同じく日本工営の工場跡地の一部を使って建てられた「イオン横浜新吉田店」と隣接する買物環境の良さや、新羽駅から徒歩6分という利便性の高さをアピールし、現在は「第3期販売」として4400万円台(3LDK)からという販売価格を公式サイトで打ち出しています。

マンション名より「ヨコハマシンミライプロジェクト」というキャッチフレーズを強く打ち出している(物件公式サイトより)

新田小学校まで徒歩4分で、道路一本挟んで新田公園や新田地区センターも位置しているという環境に加え、マンション真横に「常真寺前」のバス停があり、綱島駅まで東急バスでアクセスできることも強みと言えそう。入居予定日は来年2022年2月末ごろとしています。

一方、新羽駅から北新横浜方面へ約450メートル、徒歩5~6分の工場エリアで建設が進められているのが「ガーラ・レジデンス横浜港北」(7階建て42戸)です。

こちらも2019年12月まではプラスチック関連部品の製造メーカーである国上(くがみ)精機工業株式会社(中区尾上町、2021年4月に民事再生)が本社工場を置いていた1300平方メートル超の跡地に建設中。

工場エリアで建設が進む「ガーラ・レジデンス横浜港北」(5月20日)

周囲はほとんどが工場や企業という立地ながら、至近には公園的な「新田緑道」があり、鶴見川の堤防にも近い点は、自然環境という面でのポイントとなりそう。

新羽駅の徒歩5分圏内で新築分譲マンションはめずらしいといい、公式サイトでは「10年ぶりの駅近プロジェクト」として希少性をアピール。現在は「第2期販売」として3800万円台(3LDK)からという販売価格を打ち出します。

ガーラ・レジデンス横浜港北の物件公式サイトでは新羽駅から近さや価格を打ち出す

公式サイトに「大倉山エリア生活圏」と記載するように、徒歩約5分の位置にある「新羽橋」バス停から市営バスで大倉山駅へ10分ほどでアクセスが可能。入居予定日は来年2022年3月上旬となっています。

新羽駅の周辺は、市内でも有数の工場集積地として徒歩10分圏内には多くの工場や企業が立地しています。今後も企業の撤退などで宅地との混在化が進んでいく場合は、まちづくりの方向にも影響を与えることになりそうです。

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【参考リンク】

エステムコート横浜新吉田レジデンス(新吉田東8)の公式サイト(株式会社東京日商エステム)

ガーラ・レジデンス横浜港北(新羽町)の公式サイト(株式会社エフ・ジェー・ネクスト)