3年前のラグビーワールドカップで日本中から注目を浴びた「デクラーク選手」が次の活躍の場に選んだのは横浜でした。
ラグビーの「リーグワン(LEAGUE ONE)」で横浜市をホストエリア(ホーム)とする「横浜キヤノンイーグルス」は、南アフリカ代表経験を持ち英国チームに所属するファフ・デクラーク選手を獲得し、きのう(2022年)7月21日に日産スタジアムにファンを招いての入団会見を開きました。
2019年に日本で開かれたラグビーワールドカップ(W杯)では、準々決勝の南アフリカ対日本戦で大活躍したことから一躍その名が知られることになったデクラーク選手。
南アフリカ代表のスクラムハーフとして、身長1メートル70センチと小柄ながら、大きな選手に対しても果敢に迫るタックルと機敏な動きで活躍し、南アフリカチームの優勝に貢献しています。
これまでイングランド(英国)の「プレミアシップ・ラグビー」のチームに所属していましたが、今年(2022年)12月に開幕するリーグワンの2022-23シーズンからはキヤノンイーグルスに移り、日本で選手生活をおくることになったものです。
きのう、チームが日産スタジアムで開いた記者会見には、約50人のメディア関係者に加え、スタンドには平日昼間にも関わらず700人のファンが訪れ、注目度の高さを示しました。
3年前のW杯では、優勝を決めた決勝戦を含めて3試合を日産スタジアムで戦っており、デクラーク選手は横浜について「W杯期間中は多くの時間を過ごした街で気に入っている。これも(キヤノンイーグルスに)入団を決めたきっかけだった。試合では“ビッグタックル”を披露したい」と話します。
リーグワン発足初の2022年シーズンでキヤノンイーグルスは、12チーム中6位でプレーオフトーナメントへの出場を逃しているだけに、デクラーク選手の入団で来シーズンへの期待が高まります。
キヤノンイーグルスの永友洋司GM(ゼネラルマネージャー)は「まさか日本で仲間になってくれるとは思わなかった。まだ若いチームなので、この先5年後10年後を考えて獲得した。子どもたちに夢を与えてほしい」と入団を喜びます。
沢木敬介監督は、「スクラムハーフとしてトップクラスであり、チームのロールモデル(手本)になってくれる選手だ。(入団によって)注目度が高まることでチーム内にも良い競争が生まれる」と期待を語りました。
今年の冬には、W杯で日本代表をねじ伏せた世界的な選手が再び日産スタジアムのフィールドで暴れまわることになりそうです。
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【参考リンク】
・横浜キヤノンイーグルス 入団選手のお知らせ(デクラーク選手の入団について)
・NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23、ディビジョンおよびカンファレンス編成のお知らせ(リーグワン、12月に始まる来シーズンのキヤノンイーグルスは「ディビジョン1」のカンファレンスBに所属予定)