新横浜での冠婚や式典の場として、30年以上にわたって重要な役割を果たしてきた新横浜国際ホテル(新横浜3)の「南館・マナーハウス(Manor House)」が今年(2022年)3月末限りでの閉館が決まりました。新型コロナウイス禍の影響によるものとみられます。
新横浜国際ホテルは、宿泊が中心の「本館」(14階建て)が新横浜2丁目交差点に面していますが、約500人まで収容可能な「クイーンズホール」など19タイプの宴会場と神殿・チャペルなどを持つ地下1階・地上5階建て(一般的なビルでは7階建て相当の高さ)の「南館」はアリーナ通り沿いに立地。
横浜アリーナから近い南館は、毎年1月の成人式時には“最前線”の着付け会場として賑わっており、華やかな風景は新横浜の新年における風物詩となっています。また、新横浜周辺の企業にとっては株主総会や研修・セミナー会場としておなじみの存在でした。
同ホテルは、1987(昭和62)年に地元の建設会社である奈良建設系の運営でスタート。現在は不動産投資・運用事業者の「いちごグループ」(東京都千代田区)がオーナーとなり、「スマイルホテル」などで知られるホテル運営事業者の株式会社ホスピタリティオペレーションズ(同)が運営を担っています。
新型コロナウイルス禍の“第3波”に際しては、神奈川県の要請を受けて昨年(2021年)2月から本館を宿泊療養施設として貸し出しており、南館も昨年7月以降は県の大規模接種会場に使われてきました。
いちごグループによると、4月以降は接種会場になることはないといいます。
同ホテルの関係者によると、南館の閉館は新型コロナ禍で冠婚や会議などが減っていたことが大きく影響しているとのことです。
南館の敷地面積は680平方メートル超とみられ、閉館後の活用方法は未定。
また、今回の南館閉鎖と同時に、本館の地下に置かれているスポーツクラブ「Beスポーツ横浜」も3月末で閉じることが決まっています。
かつて同ホテル内には、本館2階に日本料理店「上野桜木」(2017年9月閉店)や同14階に「鉄板焼レストラン・オーク」(2020年2月閉店)、南館1階にはカレーなどを提供する「Con Caffe(コンカフェ)」が置かれ、新横浜オフィス街の食事スポットとなっていました。
今後は、本館と同館1階にある「ドトールコーヒーショップ新横浜国際ホテル店」の営業は継続する予定です。
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・新横浜のホテル内に県が開設、福祉施設の勤務者向け「集団接種会場」(2021年7月16日)
・<神奈川県>新横浜で「ホテル」200室超を確保、新型コロナの宿泊療養で(2021年1月27日、本館は神奈川県の宿泊療養施設として使われている)
【参考リンク】
・新横浜国際ホテル「南館マナーハウス」の案内ページ(2022年3月末閉館予定)
・新横浜国際ホテルの公式サイト(本館の営業は継続)