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神奈川県は、新型コロナウイルス陽性者のうち、軽症者や無症状者向けの宿泊療養施設として、「新横浜国際ホテル(本館)」(新横浜3、206室)を新たに確保したことをきのう1月26日(火)に公表しました。今後の感染拡大に備えるためで、来月(2021年)2月1日(月)から利用を開始する予定です。

2月1日までに県が確保した「宿泊療養施設」の一覧(県のページより)

これまでに県では、軽症者や無症状者の宿泊療養施設として、「アパホテル横浜関内」(中区住吉町)や「横浜伊勢佐木町ワシントンホテル」(中区長者町)、旧横浜市民病院施設を活用した「横浜市宿泊療養施設」(保土ケ谷区岡沢町)など県内の7施設で1592室・床を確保

ただ、最近は自宅での療養を望むケースもあるといい、1月25日時点では県内の自宅療養者が2851人となっているのに対し、宿泊療養施設の利用は285人にとどまっており、入所待機者も0人の状態です。

宿泊療養者向けの注意事項には、外出の禁止や外部からの物品・食品などの持ち込みができないなど、療養中はほぼ“軟禁状態”となることが書かれている(神奈川県「自宅・宿泊療養のしおり」より)

きのう1月26日の記者会見で黒岩祐治知事は「(宿泊施設は)すぐに確保できるものではなく、この先どうなるか分からないので用意していく」といい、県では今回の新横浜国際ホテルを含めて計1798室・床を確保したうえで、2月中にはさらに300室・床を上乗せしたい考え。

施設内では、療養エリアとスタッフエリアのゾーン分けをしたり、倉庫などを確保したりするため、実際に稼働できるのは室・床数の6割から8割程度になるといい、部屋の消毒にも約2日を要するとのことです。

新横浜国際ホテルを選んだことについては、「県内の一定規模の客室数を有する宿泊施設と調整したところ、療養エリアとスタッフエリアの区分けや入所者の動線確保など、感染防止対策を確実に行える施設」(県の説明ページより)だったためとのこと。

新横浜国際ホテルの本館

入所の際は、県が用意した車で行うため、外部者との接触はなく、施設からの外出や外部者との面会も認めていないといいます。入所者の療養日数は平均7日間

黒岩知事は記者会見で「感染症対策は専門家の指導のもと、しっかり行ってまいりますので、地域の住民みなさまにはご理解とご協力をお願いいたします」と呼びかけました。

)この記事については、読者の方から情報提供をいただきました。ありがとうございます。

【関連記事】

<新型コロナ>感染したらどうなるのか? 横浜市が39の質問に回答するページ(横浜日吉新聞、2021年1月25日、宿泊療養施設の注意事項なども)

【参考リンク】

新型コロナウイルス感染症軽症者等の宿泊療養施設としての新横浜国際ホテルの利用について(神奈川県健康医療局、2021年1月26日)

無症状・軽症の方の療養について(神奈川県健康医療局)