港北区内の投票率は惜しくも5割を切っています。きのう(2021年)8月22日(日)に投票が行われた横浜市長選挙では、港北区の投票率が前回選挙より13.16ポイント上昇し、市内18区で9番目の高さとなったものの、最終的には49.38%にとどまり、50%にはわずかに届きませんでした。
過去最多の8人が立候補した今回の市長選では、各区で投票率が軒並み上昇。前回2017(平成29)年7月30日の選挙時(37.21%)と比べ、市内全体の投票率は11.84ポイント上げて49.05%となっています。
投票日当日の8月22日(日)、港北区の投票率は14時時点で市内18区トップの20.84%に達し、19時30分時点(38.08%)まではトップを維持したものの、期日前投票も含めた最終投票率は49.38%にとどまり、市平均は上回ったものの、市内9番目まで下がっていました。
ただ、前回選挙と比べて港北区民の関心は高く、上昇率では18区中3番目の高さとなっています。
今回から初めて投票所に指定された区内の市立箕輪小学校(箕輪町2=2020年4月開校、日吉駅と綱島駅の中間あたりに位置)では午前中、投票場所の体育館からグランドを挟んで校門まで長い行列ができ、投票まで20分から30分を要する状態にまでなりました。
校門付近に配置された警備員が懸命に来場者の誘導を行う一方、行列の長さを見た有権者のなかにはいったん投票を諦める人も。午後には行列が解消されたものの、「以前の投票所(同じ町内にある私立「日大高校」体育館)は空いていたのに、箕輪町の人口が増えすぎているのではないか」との声も聞かれました。
なお、市内18区別の投票率は次の通り。青葉区や都筑区、港北区の北部3区と、IR(カジノを含んだ統合型リゾート)の影響を受ける西区や中区で投票率が大きく上昇していました。一方、鶴見区は3回連続で最下位となっています。
横浜市内18区の投票率
- 栄区:52.22%(+10.17)[前回1位―]
- 金沢区:52.05%(+10.94)[前回2位―]
- 港南区:51.43%(+11.84)[前回4位↑]
- 西区:50.69%(+13.13)[前回8位↑]
- 青葉区:50.67%(+14.96)[前回13位↑]
- 戸塚区:50.23%(+10.33)[前回3位↓]
- 磯子区:50.17%(+12.08)[前回7位―]
- 都筑区:50.02%(+14.67)[前回15位↑]
- 港北区:49.38%(+13.16)[前回11位↑]
- 泉区:49.22%(+10.05)[前回5位↓]
- 緑区:48.45%(+9.53)[前回6位↓]
- 旭区:48.44%(+11.06)[前回9位↓]
- 中区:48.42%(+12.92)[前回16位↑]
- 保土ケ谷区:48.31%(+11.13)[前回10位↑]
- 神奈川区:48.17%(+12.80)[前回17位↑]
- 南区:46.37%(+10.83)[前回14位↑]
- 瀬谷区:45.70%(+9.93)[前回12位↓]
- 鶴見区:44.18%(+10.96)[前回18位―]
[横浜市全体:49.05%(+11.84)]
投票率が上昇した上位5区
- 青葉区:50.67%(+14.96)(前回選挙時の上昇率+8.25)
- 都筑区:50.02%(+14.67)(前回選挙時の上昇率+7.37)
- 港北区:49.38%(+13.16)(前回選挙時の上昇率+7.93)
- 西区:50.69%(+13.13)(前回選挙時の上昇率+8.75)
- 中区:48.42%(+12.92)(前回選挙時の上昇率+8.17)
[※横浜市全体:前回選挙時の上昇率+8.16)]
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・8/22(日)は港北区内44カ所の「投票所」、期日前投票所は区役所とトレッサに(2021年8月20日)
【参考リンク】
・横浜市長選挙(令和3年8月22日執行)(投開票速報)