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大地震が発生して交通機関がマヒした時、港北区内でもっとも多くの帰宅困難者が発生する可能性がある新横浜駅で、対策訓練が今月(2019年3月)8日に同駅などで実施され、約250人が駅から一時滞在施設に指定されている施設への移動する訓練も行われました。

新横浜駅での「帰宅困難者対策訓練」は2012年から毎年行われている

2011年3月11日の東日本大震災時に約4400人の帰宅困難者を公的施設で受け入れた経験から、翌年以降に毎年行われてきた同訓練は、新横浜駅を管理するJR東海とJR東日本をはじめ、地元企業や近隣自治会、港北区や港北警察署、港北消防署などによる「新横浜駅周辺混乱防止対策連絡協議会」が主催したものです。

新横浜駅周辺に8カ所ある一時滞在施設のうち、駅に近い新横浜グレイスホテルと新横浜プリンスホテル、横浜アリーナまでの移動訓練の様子を写真でご紹介します。参加した250人のうち、100人が行政や鉄道などの担当者で、150人が周辺企業の勤務者や在住者でした。

今年の「帰宅困難者対策訓練」は、震度6強の地震が発生して鉄道の運行が停止したとの想定で実施

新横浜駅の1階タクシー乗場付近に対策本部を設置し、ここで鉄道の運行情報を集約する役割を担う

改札階の2階には情報ステーションが設置され、鉄道の運行情報を乗客に伝える役割を果たす

鉄道の運行が当面見込めないと想定し、駅から一時滞在施設である新横浜グレイスホテルと新横浜プリンスホテルへ移動

新横浜プリンスホテルへの道のりには信号がない横断歩道もある。停電で信号機が使えなかったり、警察官が交通を遮断できなかったりした場合は大人数でまとまっての移動は難しそう

大人数が収容できる「横浜アリーナ」へのルートには歩道橋が設置されている。地震で使えない状況になるようなことだけは避けたいところ

横浜アリーナから近い大豆戸町の空地「大豆戸防災倉庫」へも移動。普段は消防の訓練などに使われている場所

横浜市の防災倉庫にはランタンや投光器、ポータブル発電機をはじめ、トイレパック1万2000枚、アルミブランケット3000枚、飲料水3000缶、ビスケット3000食などが保管されている

▼ なお、新横浜駅周辺の「帰宅困難者一時滞在施設」は以下の通りです

  • 横浜医療情報専門学校(学校法人岩崎学園)
  • 新横浜プリンスホテル
  • 新横浜グレイスホテル
  • 横浜アリーナ
  • 港北スポーツセンター(大豆戸町)
  • 横浜デジタルアーツ専門学校(学校法人岩崎学園)
  • 新横浜SKホテル
  • ブライダルステージソシア21(岸根交差点)

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東日本大震災時は4400人が「帰宅困難」、新横浜駅で3/8(金)に対策訓練(2019年3月5日)

【参考リンク】

帰宅困難者一時滞在施設とは(横浜市)