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来年(2019年)9月20日から始まる「ラグビーワールドカップ(W杯)」へ向け、今大会のメイン会場ともいえる日産スタジアムが位置する新横浜駅の周辺では、治安面からの準備も着々と進められています。

新横浜駅での訓練には、港北消防署や港北警察署、JR東海とJR東日本の駅員、篠原町自治会の住民ら計約100人が参加し、連携を確認

先週(2018年11月)9日(金)には、新横浜駅の構内や駅前北口広場で初のテロ災害対策の訓練が行われたほか、今週14日(水)には横浜アリーナでも行われます。

9日のテロ対策訓練では、新横浜駅の構内で毒劇物がまかれ、多数の負傷者が発生したとの想定で実施。港北消防署や港北警察署、JR東海と東日本の駅員ら約100人が参加。地元の篠原町自治会の住民が負傷者役をつとめました。

【訓練】新横浜駅の駅前北口広場はものものしい雰囲気に

横浜アリーナ側の北口広場には、多数の消防車が集まり、負傷者を収容するテントなどが設けられ、ものものしい雰囲気に。横浜救急医療チーム「YMAT(ワイマット)」や、放射性物質・生物・化学災害に対応する横浜市唯一の「鳥が丘大型除染隊(戸塚消防署)」も参加し、まかれた毒物の除染や被害者の救助、トリアージ(患者の優先度選別)を実施。

駅構内では、駆け付けた港北警察署の警察官が刃物を取り出して暴れる犯人を取り押さえる場面も再現されました。

今週14日の横浜アリーナにおけるテロ対策訓練は13時30分から15時まで行われる予定です。

新横浜駅の構内と北口広場で行われた訓練の様子を写真でご紹介します。

【訓練】新横浜駅で11月9日に行われたテロ対策訓練の様子

新横浜駅の構内で毒物をまき散らした犯人。訓練なのであえて目立つ格好をしているが、普通の格好で人のなかに溶け込んでいたならまったく気づかなさそう

駅構内で毒物をまかれ、駅利用者が負傷

現場へ駆け付け、事情を聴こうとした港北警察署の警察官に激しく抵抗する犯人

刺叉(さすまた)を使うなどして警察官が犯人を確保

化学防護服を着用した戸塚消防署の「鳥が丘大型除染隊」と港北消防署の「綱島特別救助隊」が新横浜駅に到着

両隊が駅構内で負傷者の救護を開始

鳥が丘大型除染隊が現場検証と動けない負傷者の救助を実施

綱島特別救助隊は汚染された負傷者を運ぶとともに、歩行可能な負傷者らを駅前広場へ誘導

北口広場には負傷者のトリアージや汚染者の除染、救命処置を行う2つのテントが設置された

汚染者の除染を行う専用テント

負傷者を収容した救護テント内では横浜救急医療チーム「YMAT(ワイマット)」によるトリアージを実施

除染を行える特殊な消防車も訓練に参加していた

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【参考リンク】

11月14日(水)横浜アリーナにおいてテロ災害対応訓練を実施します(港北消防署)