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新横浜駅前交番が「円形歩道橋」の隣接地に新たに完成。開所式で地域の人々と新交番の完成を祝い防犯活動への決意を共有しました。

相鉄・東急新横浜線(直通線)の新線工事に伴い、2014(平成26)年に新横浜駅前西広場の市有地(新横浜2)に“仮設”での移転をしていた「新横浜駅前交番」が、10年ぶりに以前に置かれていた三井住友銀行新横浜支店に隣接する県有地(新横浜3)に復活しました。

環状2号線と宮内新横浜線(セントラルアベニュー)が交わる「円形歩道橋」の隣接地に10年ぶりに復活した「新横浜駅前交番」(中央)

環状2号線と宮内新横浜線(セントラルアベニュー)が交わる「円形歩道橋」の隣接地に10年ぶりに復活した「新横浜駅前交番」(中央)

相鉄・東急新横浜線の開業に伴い新設された「7番出入口」の隣に「新横浜駅前交番」がある

相鉄・東急新横浜線の開業に伴い新設された「7番出入口」の隣に「新横浜駅前交番」がある

最上段に4方向で「KOBAN」の文字が見られるように設置。夜間はライトアップされる予定

最上段に4方向で「KOBAN」の文字が見られるように設置。夜間はライトアップされる予定

新設された延べ床面積約125.6平方メートルの地上4階建ての「交番」前で、今週(2024年)12月9日(月)10時30分から「開所式」が開かれました。

この開所式には、神奈川県港北警察署(大豆戸町)の笠佳孝署長横浜市港北区竹下幸紀区長港北警察官友の会高木幹夫会長港北警察署協議会土橋健児委員長新横浜町内会金子清隆会長らが招かれ、新しい交番の完成を祝い、新たな交番の門出を激励しました。

宮内新横浜線(セントラルアベニュー)側からみた「新横浜駅前交番」。左奥が新横浜プリンスペペ、右が「円形歩道橋」

宮内新横浜線(セントラルアベニュー)側からみた「新横浜駅前交番」。左奥が新横浜プリンスペペ、右が「円形歩道橋」

招かれた新横浜町内会の皆さんも笑顔に

招かれた新横浜町内会の皆さんも笑顔に

管轄区域を新横浜(1~3丁目)や岸根町、篠原町とする新横浜駅前交番は、1884(明治17)年に「岸根駐在所」として岸根町に開設。鳥山町への移転などを経て、1967(昭和42年)、港北警察署の創設に伴い「新横浜駐在所」に名称変更。

派出所への昇格ののち、1994(平成6)年に「新横浜駅前交番」として、現在地で3階建ての近代建築に建て替えられていました。

「新横浜駅前交番」の歴史について触れた笠署長。“地域住民を守る最前線の基地”としての決意を語っていた

「新横浜駅前交番」の歴史について触れた笠署長。“地域住民を守る最前線の基地”としての決意を語っていた

開所式であいさつを行った笠署長は、新横浜駅前交番の歴史を振り返り、「管内につきましては、ビジネス街としまして急速に発展しまして、横浜アリーナやまた新横浜プリンスホテル、そして新横浜ラーメン博物館といった新横浜駅を代表する施設が多く所在、またJR東海をはじめ、5つの路線が入るターミナル駅として一日の乗降客数は約35万人という大規模な街となっています」と町の規模について言及。

同交番には警察幹部にあたる警部補を配置していることについても触れ、「さまざまな事象に即対応できる指揮体制、また、女性警察官交番相談員の配置による、交番に訪れる方が親切、丁寧に対応できるような体制も構築しています」と、“地域住民を守る最前線の基地”であると語ります。

その上で、「危険な状況になっても、この街を守るために、常に悪と戦う、という姿勢で勤務しています。地域住民の方々が頼れる存在、そして信頼してもらえる存在となるよう今後も精進してまいります」との決意を示しました。

あいさつを行う竹下港北区長

あいさつを行う竹下港北区長

来賓を代表してあいさつを行った竹下区長も、港北区の人口が36万6000人に近づいていることについて触れ、「きょうも新横浜の街の中を歩いたが、まだまだマンションが建設されている。港北区の中でも代表的に勢いがある街だと思います」と、新横浜周辺エリアを“活気がある街”と表現。

2027年3月から9月まで行われる「国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」についても言及し、「横浜市のほうで国際園芸博覧会の機運を高めています。新横浜駅から(会場の)瀬谷に直通する“陸の玄関口”。区民の安心・安全を守っていくのと同様に、全世界からの旅行者をお守りいただくことできれば」との願いを語ります。

新たな交番が完成したことでの“重要な活動拠点”としての同交番の役割の大きさに触れ、警察署員への感謝の想いを示していました。

「来賓」に続き、実際に勤務する予定の警察官や警察相談員の紹介が行われた

「来賓」に続き、実際に勤務する予定の警察官や警察相談員の紹介が行われた

緊張感あふれる雰囲気の中「開所式」が終了。「円形歩道橋」の向こうに新横浜ステーションビル(JR東海・新横浜駅ビル)が見える

緊張感あふれる雰囲気の中「開所式」が終了。「円形歩道橋」の向こうに新横浜ステーションビル(JR東海・新横浜駅ビル)が見える

「新横浜らしい」デザインで新たな地域のシンボルに

新しい交番は、1階と4階が白色、2階と3階がブルーグレイと呼ばれる、「深みがあり落ち着きがある色合い」の青色(木村剛地域担当次長)を採用しています。

青は横浜のイメージカラーとして、「親しみやすい建物」にしたいと採用したといい、鏡面仕上げだという外壁部分について「周辺の景色が映り込みます」と、白と青のコントラストで目立つことにより、新しい地域安全のシンボルとなるようにとの想いを込めているといいます。

「鏡面仕上げ」の2階外壁部分(左上)には「新横浜グレイスホテル」の建物が写り込んでいた

「鏡面仕上げ」の2階外壁部分(左上)には「新横浜グレイスホテル」の建物が写り込んでいた

1階と4階の壁面は白色。2階と3階が「ブルーグレイ」と呼ばれる「深みがあり落ち着きがある色合い」の青色を採用。形も張り出し個性的な形をしているところが特色

1階と4階の壁面は白色。2階と3階が「ブルーグレイ」と呼ばれる「深みがあり落ち着きがある色合い」の青色を採用。形も張り出し個性的な形をしているところが特色

見学会の後、来賓との記念撮影が行われた

見学会の後、来賓との記念撮影が行われた

また、だだ四角いだけではなく、特に2階と3階部分は張り出したデザインに仕上げることでの特徴ある形に。

4階上の看板部分には4カ所に「KOBAN」のサインを入れており、「夜は照明で照らします」と、その存在感を多く地域内外の人に知ってもらえるための工夫も行っています。

円形歩道橋下に警察車両やバイクを配置することでのスペース活用も行っており、「各種届出は移動車両前で受け付ける予定です」と、国内外からの多くの来街者がある新横浜駅前の交番らしい窓口の分担も行うことでの対応力の強化にも取り組んでいく考えです。

なお、駅前西広場の市有地に建てられていた「交番」の建物は今年度中にも、鉄道工事を行ってきたJRTT鉄道・運輸機構により解体され、更地になる予定とのことです。

駅前西広場の市有地に建てられていた「新横浜駅前交番」はこの日も引越し作業が行われていた。年度内(2025年3月末)までには解体され更地になる予定とのこと

駅前西広場の市有地に建てられていた「新横浜駅前交番」はこの日も引越し作業が行われていた。年度内(2025年3月末)までには解体され更地になる予定とのこと

交番があった場所も含めた市有地が今後どうなっていくのかに大きな注目が集まりそう

交番があった場所も含めた市有地が今後どうなっていくのかに大きな注目が集まりそう

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【参考リンク】

港北警察署公式ページ(神奈川県警察)

交番案内(同)※それぞれの「交番の歴史」についてもコメント欄に詳しく掲載された

2014年まで円形歩道橋下にあった「新横浜駅前交番」の様子(2009年のグーグルストリートビュー)