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新横浜駅前の交番現在の位置に存続を――。新横浜駅前の西口広場に一時移転中の状態にある「新横浜駅前交番」(新横浜2)について、「相鉄・東急直通線」の工事終了後も同じ場所へ残すよう、新横浜町内会(金子清隆会長)が神奈川県警や横浜市に要望を行っています。

駅前西広場でおなじみの風景となっている「新横浜駅前交番」は“仮設”の状態にある、右側は鉄道・運輸機構の工事用地(市有地)(2020年5月)

もともと新横浜駅前交番は、「円形歩道橋」の下にある三井住友銀行新横浜支店に隣接する県有地(新横浜3)に3階建ての建物で設置されていたものの、相鉄・東急直通線の新駅工事が始まったことにともない2014年に移転

現在は駅前西広場の市有地に“仮設”として一時的に移されている状態で、相鉄・東急直通線の開業後は以前の県有地に戻す可能性があるといいます。

新横浜町内会の金子会長は「今の場所は西広場に面していてわかりやすく、日産スタジアムへの徒歩ルート上にあるため、地域にも来訪者にも安心感がある」といい、港北区選出の市会議員で同町内会では顧問をつとめる佐藤祐文(ひろふみ)さんも「地元では仮設ということを知らない人も多く、この位置に交番があるのは防犯上も効果的」と話します。

横浜市の平原副市長(右)に要望書を手渡す新横浜町内会の金子会長(左2人目)と同町内会顧問の佐藤市議(左)

今月(2020年)7月、新横浜町内会は、新横浜駅前交番を現在地に残すよう港北警察署を通じて神奈川県警本部へ要望書を提出したほか、きのう27日(月)には横浜市役所へ林文子市長あての要望書を持参しました。

要望書を受け取った平原敏英副市長は、以前は再開発などを担当する都市整備局長をつとめていたこともあって、「新横浜駅前交番の事情はよく分かります」と応じ、新駅工事にともなって同交番の移転を行った鉄道・運輸機構とも話し合いを行う考えを示していました。

同交番のある市有地は、多くを鉄道・運輸機構が工事用地として暫定的に使っており、新駅開業後の土地活用方針とともに、仮設状態にある交番の今後も議論されていくことになりそうです。

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【参考リンク】

新横浜駅前交番の案内(港北警察署)

2014年まで円形歩道橋下にあった「新横浜駅前交番」の様子(2009年のグーグルストリートビュー)