新横浜駅前の「元の場所に戻る」交番は、“街のシンボル”として、建物上部4カ所に「KOBAN」の文字が掲出される予定とのことです。
相鉄・東急新横浜線(直通線)の建設工事にともない、2014(平成26)年に新横浜駅前西広場(新横浜2)横の市有地に移転していた「新横浜駅前交番」は、もともと交番が位置していた「円形歩道橋」下にある三井住友銀行新横浜支店に隣接する県有地(新横浜3)に再移転。
今年(2024年)12月中旬以降から運用が開始されることになりました。
新たな交番は現在建設中で、工事は順調に進み、11月末日までに完成する見込みだといいます。
地元住民に向けた説明により明らかになったもので、完成以降、建物などの検査を経て、新たな交番が稼働する予定とのことです。
新しい建物は、360度を見渡せるようになっており、色合いは、地下と屋上部分は白色、2階と3階は「ブルーグレイ」といわれる落ち着きのある落ち着いた青色を採用しています。
「視認性」の向上をねらい、様々な場所から見えるようにと、建物の屋上部分には「KOBAN」と表記したサイン看板を4方向の壁面に全て掲出する予定とのことです。
新たな交番には、パトカー1台のほか、マイクロバスが停車できるほどの合計2台分の駐車スペースを確保しています。
駅前西広場にある現在の交番は、新たな交番の稼働後から使用できなくなるとのこと。
「ブルーは横浜市のイメージカラーでもありますし、新幹線の駅として、新横浜を訪れる県外の方にとっても親しみやすい建物になれば」と、港北警察署の地域課の担当者は説明します。
地元町内会からは、現在の仮移転中の交番が日産スタジアムへのルート上にあり、来街者にも地域にも分かりやすいことなどから「そのまま西広場に残してほしい」との要望書が横浜市宛に提出されていましたが、当初の場所へ戻す計画は変わりませんでした。
なお、移転と新たな交番の運用開始時期については、港北警察署のホームページに掲載される予定となっています。
新たな「新横浜」のシンボルとしての存在感を発揮し、これまで以上に犯罪抑止や防犯活動にもプラスになることが望まれます。
【関連記事】
・新横浜駅前「餅つき大会」は盛況、交番の再移転決定で“名残の風景”に(2024年1月31日)
・新駅工事で一時移転中の「新横浜駅前交番」、町内会が西広場に存続を要望(2020年7月28日)
・「小机交番」の建て替え工事が完了、8カ月ぶりの再開で“安心感”戻る(2024年1月29日)
・<港北警察>日吉に55年ぶり「交番」が誕生、3/17(火)から“地域を守る”(横浜日吉新聞、2020年3月17日)※港北区内で15カ所となる「日吉東交番」(日吉5)新規開設の記事
【参考リンク】
・交番案内(同)
・2014年まで円形歩道橋下にあった「新横浜駅前交番」の様子(2009年のグーグルストリートビュー)