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これを機に新たな飲食店やオフィス入居者は増えるでしょうか。

不動産投資事業などを展開するロードスターキャピタル株式会社(東京都中央区)は、新横浜2丁目のアリーナ通りにある9階建ての「tanosio(タノシオ)新横浜」を今週(2025年)5月21日付けで取得したと発表しました。

アリーナ通りの新横浜2丁目交差点に近い位置に建つ9階建ての「tanosio(タノシオ)新横浜」(5月22日)

tanosio新横浜はかつて飲食店を中心としていた複合ビルで、1998(平成10)年9月に竣工。敷地は688平方メートルで、延床面積は地下3階駐車場専用部分を含め地下2階から地上9階までで約6205平方メートルの規模となっています。

2015(平成27)年ごろまで「新横浜たあぶる館」という名で、2階の「庄屋」など各階に複数の居酒屋、4階に「カラオケ歌広場(歌うんだ村)」が入るなど、居酒屋関連のテナントが集積する“飲食店ビル”として知られていましたが、新型コロナ禍を経て2022年のリニューアル工事前後までに大半のテナントが撤退。

2019年9月のtanosio新横浜、この時点でも複数フロアでテナントが空いており、翌年の新型コロナ禍で撤退が加速した

現時点で営業しているのは、新横浜たあぶる館時代から続く地下1階焼肉店「横浜慶州苑(新横浜店)」と、2階で2000年7月にオープンした中華店「天府餃子城」の2店のみで、フロアの案内板に他店名や企業名の記載は見られません。

地下1階の焼肉店「横浜慶州苑」は旧たあぶる館時代から営業する人気店、同店は菊名駅西口にも店舗を持つ

tanosio新横浜についてロードスターキャピタルは、新横浜線の開業で新横浜駅へのアクセス環境が向上したことに加え、将来的には市営地下鉄ブルーラインが新百合ヶ丘駅(川崎市麻生区)へ延伸を予定している点も評価。

恵まれた立地特性に加え、新横浜エリアの知名度及び集客力の高さから本物件は幅広いテナント需要を期待できること、オフィス基準階は整形で約140坪を有し、比較的小規模な物件が多い当該エリアにおいて希少性を有すると考えられること」(同社)などから入手に至ったとのことです。

tanosio新横浜のフロア案内板、この数年は横浜慶州苑と天府餃子城以外の店名・会社名が増えおらず、今後の活性化を期待したい(5月22日)

なお、ロードスターキャピタルは、同じ新横浜2丁目でオフィスビル「プライム新横浜ビル」(旧新横浜ミネタビル)のアセットマネジメント(資産の運用管理)を2023年6月から受託しています。

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【参考リンク】

ロードスターキャピタル「販売用不動産の取得に関するお知らせ」(tanosio新横浜、2025年5月21日)