旭化成グループの主要企業が新横浜に技術開発拠点を新設します。
電子部品事業を展開する旭化成エレクトロニクス株式会社(略称AKM、東京都千代田区、篠宮秀行社長)は、技術開発拠点「AKM Co-creation & Technology(エーケーエム・コ‐クリエーション&テクノロジー)センター」を来月(2024年)6月14日に新横浜2丁目の新築ビル内に新設すると発表しました。
同社は自動車向けセンサー技術やオーディオソリューション、スマートフォンをはじめとしたモバイル機器向けの電子部品などの開発・設計を担っており、旭化成グループのなかでは主力とする「マテリアル」領域の主要子会社。
現在、同社では製品開発や設計といった技術系の社員は東京・日比谷の本社と厚木市の拠点に分かれて勤務しており、今後は新設する技術開発拠点に集約するため、双方からアクセスしやすい場所として新横浜を選んだとのことです。
6月に稼働するコ‐クリエーション&テクノロジーセンターは、新横浜2丁目の新横浜中央通りで今年春に建物が完成している9階建ての「ヒューリック新横浜2丁目ビル」(旧アポロパーキング跡地、コートホテル新横浜となり)内に開設。
同ビルの全フロアを使い、数百人規模の社員が勤務する予定だといいます。
また、同社顧客(事業者)や社外パートナーとの“共創”を加速させるための「PoC(概念実証)デモエリア」や、同社オーディオソリューションの試聴室、自動車向けソリューションを搭載したデモ車両の展示エリアも設置する計画です。
なお、新横浜中央通りは、今回の新築ビルから300メートルほど横浜線線路寄りにレーザーテックやソシオネクストといった半導体業界で一目を置かれる上場企業が本社を置いており、また新築ビルと同じ区画内には上場企業のイリソ電子工業も本社を構えます。旭化成グループの主要企業が技術開発拠点を設けることで、高度な技術を持った“ものづくり企業”が目立つ新横浜の注目度をより高めることにつながりそうです。
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【参考リンク】
・旭化成エレクトロニクス「新横浜に開発拠点『AKM Co-creation & Technology センター』を新設」(旭化成エレクトロニクス、2024年5月8日)
・「ヒューリック新横浜2丁目ビル」の場所(グーグルマップ、コートホテル新横浜となりの立体駐車場「アポロパーク新横浜」跡に建設、建築主は株式会社レーサムだった)