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「多くの子どもたちが野球の楽しさ素晴らしさを体験し、ひいては野球の普及と子どもたちの体力向上や健康促進に貢献したい」とし、グローブを贈呈した大谷選手の願いは、横浜の子どもたちにも届いていくのでしょうか。

横浜市立小学校(義務教育学校前期課程=小学部、特別支援学校含む)全350校に、アメリカ・大リーグで活躍中の大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース所属)から贈られたジュニア用の野球グローブが到着。

大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース所属)から贈られた「ニューバランス」製のジュニア用の野球グローブ。右側(小指の部分)に大谷選手のサインが刻印されている

大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース所属)から贈られた「ニューバランス」製のジュニア用の野球グローブ。右側(小指の部分)に大谷選手のサインが刻印されている

先週(2024)年2月1日(木)、横浜市立港北小学校(菊名2)では、大谷選手からのグローブを最初に使用する児童の「抽選会」を開催、大手など4社のメディアにその様子を公開しました。

右利き用2個と、左利き用1個の「使い初め」を行う3人が選ばれ、真新しいグローブでのキャッチボールを楽しみました。

教務主任の村田和人(かずひと)教諭が司会進行を担当。野球好きだという教員らと“グローブ到着”を盛り上げる企画を練ったという

教務主任の村田和人(かずひと)教諭が司会進行を担当。野球好きだという教員らと“グローブ到着”を盛り上げる企画を練ったという

同小学校にグローブが届いたのは1月29日(月)の「学校の仕事を終えるギリギリの時間帯でした」と、昨年度(2022年度)から同校に着任した山口昭代校長

教員らの有志で、「どのようにグローブを使ってもらうか」という議論を行い、「抽選会」を開き、その後はクラスごとに使用していくという方法を行うようにと決定。

山口校長が3人の「当選者」の名前を読み上げると教室側から大きな歓声が上がっていた

山口校長が3人の「当選者」の名前を読み上げると教室側から大きな歓声が上がっていた

学生時代に野球に取り組み、今でも野球好きだという教員の一人・教務主任の村田和人(かずひと)教諭が司会進行を行った1月31日(水)の朝の全校集会で、大谷選手からのグローブが到着したことを告げると、児童からは大きな歓声があがったといいます。

737人の児童のうち、「おそらく600人を超える児童が、グローブを使ってみたいとエントリーしてくれたようです」と、左利き用はやや少ない応募数だったことを山口校長は明かします。

クラスの友だちが見守る中で「使い初め」。「グローブが(新しいので)固かった」との感想も聞かれた

クラスの友だちが見守る中で「使い初め」。「グローブが(新しいので)固かった」との感想も聞かれた

今回、グローブを手にした3年生の高橋けんせいさん、2年生の中野ひなさん福島かほさんの3人はいずれも野球を習ってはいない未経験者とのことで、大谷選手と学校の「粋(いき)な計らい」で、野球の楽しさを児童らに直接伝える“大きなきっかけの一つ”になったといえそうです。

なお、横浜市教育委員会によると、大谷選手が使用しているというグローブのメーカー・株式会社ニューバランスジャパン(米本社=アメリカ・ボストン市、日本法人=東京都千代田区)から一括で350校分のグローブが届き、1月25日(木)から順次、各校への発送を実施したといいます。

しっかりと子どもたちの「心」にグローブが届いた様子

しっかりと子どもたちの「心」にグローブが届いた様子

当初、同教育委員会として今回のグローブの到着についてメディア公開を行う予定ではなかったものの、山口校長が「いつグローブが届くのか」と問い合わせを行った際、今回の「抽選会」イベントを計画していたことから公開することを決めたとのこと。

昨年(2023年)8月に開催された夏の甲子園大会(第105回全国高等学校野球選手権大会)で107年ぶりとなる優勝を果たした、慶應義塾高校(慶應塾高)(日吉4)野球部の“お膝元”でもある港北区らしい今後の“野球”、そしてスポーツの振興にも、さらなる期待感が高まることになりそうです。

今年度(2023年度)から着任した加藤真理副校長もグローブを抱えて「笑顔」に。大谷選手の想いを継ぎ、大切にグローブを扱っていく

今年度(2023年度)から着任した加藤真理副校長もグローブを抱えて「笑顔」に。大谷選手の想いを継ぎ、大切にグローブを扱っていく

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【参考リンク】

横浜市立港北小学校のサイト

大谷翔平選手 日本全国の小学校へ6万個の野球グローブを寄贈(ニューバランスジャパン)※グローブ寄贈にあたっての大谷選手の「願い」について掲載(当記事の冒頭部に引用記載)