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新横浜線の開業で来街者が増えるなか、玄関口となる駅ビルでは「いざ」という時に備えた取り組みが始まっています。

JR東海系の新横浜ステーション開発株式会社(新横浜2)は今月(2023年)11月17日に駅ビル内のテナントや入居者を対象とした救命講習会を開くとともに、同社では今後、社長をはじめとした複数の社員が上級救命講習を受講するなど緊急時の対応力をさらに高めていく考えです。

駅ビルはキュービックプラザやホテルアソシアが広く知られているが正式名称は「新横浜中央ビル」の名でオフィスもある

新横浜駅と直結する19階建ての駅ビルは「新横浜中央ビル」との名称で、10階までのフロアが商業施設「キュービックプラザ新横浜」、11階より上のフロアは2分割してオフィスと「ホテルアソシア新横浜」としてそれぞれ使われています。

今回の救命訓練はビルを管理する新横浜ステーション開発が主催し、ビル内のテナントやホテル、オフィス入居企業などビル内で働くすべての関係者を対象に実施したもので、一斉に開くのは数年ぶりだといいます。

港北消防署の担当者が講師をつとめた

当日は港北消防署の担当者を講師に招き、駅ビル内の56テナント・企業などから80人が参加し、救急隊が到着するまでに行うべき心臓マッサージの方法やAED(心臓救命装置)を使った心臓蘇生の手順を学びました。

呼吸が無く心臓が止まっている疑いのある急病者が発生した際、その場に居合わせた人が救命処置を行うことで命が助かる確率が格段に高くなると言われています。

講習ではまわりの人とともに心臓マッサージやAED使っていく手順を学んだ

救命の初期段階では、救急車の呼び出しやAEDの手配など、その場にいる人に声を出して指示することが重要となり、今回の受講者は普段から声を出したり掛けたりする業務を行っている関係者が多いためか、比較的スムースに進んでいました。

新横浜ステーション開発で施設管理を担当する菅原勝志さんは、かつて新幹線の運行管理業務を行った経験から多数の人が集まる駅での救命対応は特に重要性を感じているといい、「新横浜駅は交通利便性が高まったことでお客さまの数が増え、駅ビルに立ち寄る方も多い。救命の流れを学んでおくことで、いざという時の自信につながる」と話します。

駅ビルは年中無休でさまざまな時間帯に働く人が多いため、一斉に講習を開くまでには日程の調整などで3カ月ほどの準備時間を要したという

今回のようにビル入居者向けに救命講習を開催することに加え、社内でも藤川紳社長ら関係社員丸一日かけて上級救命講習を受講するなど対応力を高めていく計画です。

藤川社長は「12月初旬にはキュービックプラザ新横浜内で多数の新たなテナントのオープンも控えており、お客さまにより安心して利用いただけるようにしていきたい」と話していました。

【関連記事】

突然の「心肺停止」にどう対応すべきか、横浜アリーナ内の人命救助で感謝状(2022年2月25日、新横浜で適切な救命措置により助かった事例も)

<キュービックプラザ新横浜>3階「食品」フロアは16店、4階は生活関連に(2023年9月25日、駅ビルでは12月上旬にテナントが一気に増える)

【参考リンク】

新横浜ステーション開発株式会社の公式サイト(新横浜2丁目)

横浜市「倒れている人をみたら」(心肺蘇生の手順、AEDの使い方など)