新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

北新横浜駅近くに世界的なZEVゼロエミッション車=無公害車)車種を見学できる拠点がオープンしました。

韓国の大手自動車メーカー「Hyundai(ヒョンデ=現代自動車)」は、日本での販売展開に重要な役割を果たす顧客拠点Hyundaiカスタマーエクスペリエンスセンター横浜」(北新横浜2)の営業を先週(2022年)7月30日(土)から始めています。

7月30日にオープンした「ヒョンデ・カスタマーエクスペリエンスセンター横浜」(7月29日)

ヒョンデは今年2月から西区みなとみらいに日本法人の本社を置き、欧米などで販売する電気自動車(EV)の「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」と水素燃料電池車(FCEV)の「NEXO(ネッソ)」の2車種で日本市場に再参入していました。

納車スペースでは、後方のLEDを使って各車種の世界観を表現したショートムービー放映やターンテーブルを活用した車両の登場といった演出も行われるという

日本ではインターネットでのみ販売を完結させる戦略を採っており、納車や販売後のアフターサービスといった顧客サービス拠点を開設するための適地を探すなかで、「駅や高速道路(横浜北線)の出入口から近いうえ、みなとみらいの本社にもアクセスが良い」(同社)として北新横浜を選定

もともとこの場所は、結婚式場の解体後貸倉庫が新築されたばかりでしたが、「Hyundaiブランドが目指す顧客体験を体験できる空間」という同社のコンセプトに合わせるため、骨組みだけを残して建物を一新したといいます。

1階の前方はショールーム、後方が整備工場となっている

2431平方メートルの敷地を使って完成した2階建ての「Hyundaiカスタマーエクスペリエンスセンター横浜」では、日本で販売する2車種の展示試乗の受付と納車を行うほか、9月以降は電気自動車と水素燃料電池車の専用整備工場を併設。急速充電器による充電サービスも提供する予定です。

2階には独自開発したオリジナルドリンクや茶菓を提供する「顧客ラウンジ」を設け、一部の席からは1階にある整備工場の様子も眺められるようになっています。

2階には展示スペースと顧客ラウンジがある

顧客ラウンジからは1階の整備工場が見渡せるようなつくりとなっている

Hyundaiブランドの世界観を伝えるための展示スペースも2階に設けており、各種グッズやペット・アウトドア向けの純正アクセサリーなどを展示。販売は製品説明のQRコードを通じインターネットでのみ行う形です。

オープンに先立ち7月29日に行われたテープカットセレモニー

オープンに先立ち7月29日に行われたセレモニーには、横浜大韓民国総領事館(中区山手町)のユン・ヒチャン総領事や横浜市環境創造局の土田知彦環境保全部長らが駆け付け、テープカットを実施。メディアなどの関係者に午前と午後の2回に分けて内部が公開されました。

日本法人Hyundai Mobility Japan(ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)株式会社の李正旭(イ・ジョンウク)社長は「ここは私たちの決意を形にしたヒョンデ・モビリティ・ジャパンとして初の直営拠点。ヒョンデが目指す新しいモビリティライフへの思いをお伝えできれば」と話していました。

ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの李社長(右2人目)ら

なお、同社はインターネットでのみ車の販売を完結させているため、同センターでは事前の相談や試乗の受付のみを実施。展示車や展示物の見学も可能となっています。営業時間は10時から18時までで、定休日は現時点で月曜日とのことです。

【関連記事】

北新横浜に韓国「ヒョンデ」が顧客サービス拠点、EV車などを展示(2022年5月9日、貸倉庫完成時の写真も)

綱島SSTの「スイソテラス」は水素が学べる全国でも稀有な施設、誰でも見学OK(横浜日吉新聞、2017年4月1日、港北区内の綱島街道沿いには「水素ステーション」もある)

【参考リンク】

Hyundai Customer Experience Center(ヒョンデ・カスタマーエクスペリエンスセンター)横浜(北新横浜2丁目、案内ページ)

Hyundai Mobility Japan(ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)(みなとみらい本社、販売車種の紹介など)