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日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦の観客は、声を出しての応援禁止というルールを厳守する一方、拍手での応援は積極的に行っている様子です。国の公的研究機関である産総研(産業技術総合研究所)は、先月(2021年)10月中に行われた「ワクチン・検査パッケージ」を導入したサッカー8試合における観客の行動などに関する調査結果を公表しました。

「ワクチン・検査パッケージ」を導入し、調査対象となった8試合。日産スタジアムで同パッケージを利用した観客は多くなかった(産総研の発表資料より)

新型コロナウイルスワクチンの2回接種者や、直近にPCR検査などで陰性となった場合に行動制限や観客数上限を緩和する政府の「ワクチン・検査パッケージ」は、10月16日に日産スタジアムで行われた「横浜F・マリノス対北海道コンサドーレ札幌戦」にも実証導入されており、同日の観客1万1502人のうち、811人がワクチン・検査パッケージの対象者として専用エリアで観戦していたといいます。

産総研の調査は、ワクチン・検査パッケージの裏付けとなる「接種証明」のチェックにかかった時間や、試合中のマスク着用率、観客の応援状況、CO2濃度の4つを調べたもので、日産スタジアムの1試合と埼玉スタジアム2002での2試合は4項目すべてが調査対象となりました。

拍手をおくる日産スタジアムの観客(2021年、イメージ)

接種証明チェックに要した時間や観客のマスク着用率、CO2濃度といった調査項目は、日産スタジアムと他スタジアムとの間に大きな差はみられませんでしたが、違いが出たのは「観客の応援状況」の項目でした。

異なる位置に複数のマイクロフォンを設けた「マイクロホンアレイ」と呼ばれる収音装置によって、観客席からの「歓声」と「拍手」の状況を埼玉スタジアムの2試合と日産スタジアム1試合の計3試合で調査。

今回の3試合だけでなく、4月~6月の4試合を合わせても日産スタジアムの試合では「歓声」の割合がきわめて低かった一方、「拍手」は多い。なお「VT席」はワクチン・検査パッケージ席での調査(産総研の発表資料より)

日産スタジアムの試合では、拍手の割合は63%となり、埼玉スタジアムの2試合(45%・59%)と比べて高かった一方、歓声の割合はわずか0.7%しかなく、埼玉スタジアムの6.2%・2.4%と比べて低く抑えられていました。

埼玉スタジアムの1試合はワールドカップ予選で、終盤に日本代表が決勝点を決めるという展開もあって歓声が多くなったとみられます。もう1試合は「YBCルヴァンカップ」の決勝戦で、同スタジアムを本拠地としない名古屋グランパスとセレッソ大阪が対戦した試合でした。

調査対象となった日産スタジアムの試合は、Jリーグのいち公式戦という違いはありますが、横浜F・マリノスが北海道コンサドーレ札幌を迎え、後半に逆転勝ちをおさめるという熱戦。それでも、当日集まった1万1500人超の観客はルールに従って拍手で懸命に応援を行っていた様子です。

【関連記事】

日産スタジアムの10/16(土)マリノス戦で「ワクチン・検査パッケージ」実証(2021年10月12日、調査対象となった試合)

【参考リンク】

政府の技術実証による大規模イベントでの感染予防対策の調査~2021年10月のJリーグ・日本代表戦におけるワクチン・検査パッケージ導入試合の調査結果(産業技術総合研究所、2021年11月10日)