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【市長候補の独自研究・第4回】8人もの候補者が乱立する横浜市長選(2021年8月22日投開票)。なんとなく名前は分かるけど、詳しい人となりはよく分からないという候補者一人ひとりの歩みや政策を独自に研究し、公式プロフィールに載っていない内容も含め、港北区在住のライター・田山勇一氏がまとめました。告示順に第4回は坪倉良和氏(水産企業グループ経営者)の紹介です。

  • 本連載の元となる記事「<横浜市長選>実は名前程度しか分からない? 候補者8人の徹底研究を試みる」はこちらに掲載している
  • 誰もが情報を共有できるよう情報元はインターネット上に公開されているホームページやSNS、動画などの内容に限定した。市販されている書籍の内容も一部あり、その場合は出典元を記載した。また、街頭などリアルの場で見聞きしたことはその旨を記した。
  • 街頭で配っていたり、新聞に折り込まれたりしたチラシの類は情報源から外した
  • 候補者の選挙ポスターはコロナ禍で外出しなくても見られるよう、掲示板から接写して転載した
  • <筆者の感想・メモ>の部分など、本ページは筆者(ライター・田山)個人の見解と感想によって構成したもので、「横浜日吉新聞」や「新横浜新聞~しんよこ新聞」を代表するものではない(田山勇一)

坪倉良和氏(水産企業グループ経営者)

坪倉良和氏の公式サイト(選挙ポスターは制作しない方針だという)、候補者番号(4)

坪倉良和氏の公式サイト(選挙ポスターは制作しない方針だという)、候補者番号(4)

【各種公開情報による経歴】1951(昭和26)年4月、神奈川区生まれ、70歳。1971(昭和46)年、大学に入学したものの学生紛争で授業がなかったことから築地の水産会社でアルバイトを開始。これを機に祖父が運営する水産仲卸「有限会社 金一 坪倉商店」の手伝いを始める。
1974(昭和49)年、祖父の死去により事業を継ぐ。1999(平成11)年、川崎北部市場を撤退し、横浜中央卸売市場のみの事業に集約。2005年以降、日本丸パークやヨコハマポートサイド地区など各地で朝市や関連イベントを企画。現在、坪倉商店や坪倉水産など6社から成る「金一グループ」の代表、横浜魚市場卸協同組合の理事

<公式経歴以外の事項>

  • 朝日新聞の報道によると立候補者本人は東京農大農学部中退。長男はサッカー指導者で、次男はお笑い芸人だという
  • 今の横浜なら死んでも死にきれない」との思いから市長選に立候補する考えに至ったが、妻に伝えたところ「離婚しますよ」と宣告され、会社の専務にも「勝手にして」と言われたという
  • 誰もが選挙に立てるようにするための見本として、金をかけない選挙を目指し、選挙運動はせず、紙も印刷も無駄と考え選挙掲示板へのポスターは貼らない方針
  • ただ、供託金(240万円)が没収されると、結果として金がかかることになってしまうので、没収ライン(有効投票総数の10分の1)を超える得票を目指していく
  • 東京新聞には、候補者8人のうち坪倉氏だけ「第一声」の写真が掲載されず、理由を尋ねたところ「内部の編集基準」だったとの回答を得た。「『いち市民』が立候補した場合には『主要候補』になりえないのだろうか?」との思いをFacebookに投稿している

<主な支持者(推定)>

  • 市場関係者、各地のイベントを通じた幅広い交友関係による支持者(ファン)

<主な政策・訴え>

  • 【山下ふ頭再開発】神奈川区山内町にある「中央卸売市場」の青果部・水産部と 鶴見区大黒町にある「食肉市場」を山下ふ頭へ移設するとともに、中央市場経由の農産物・水産物の販売とその食材を調理するマルシェ(フィッシャーマンズワーフ・ファーマーズマーケット)を開設する
  • 【山下ふ頭再開発】小・中学生が市場流通の仕組みを学び、農水産物に触れる体験の場として「食の学校」を山下ふ頭に設置する。市場の素材を使った料理教室も開催する
  • 【財政】企業会計制度(B/S・P/L)を持ち込んで、現在の財政状況を明らかにして問題点を洗い出す
  • 【財政】国に地方交付税を拡充を要求する
  • 【情報公開】予算の使われ方について情報公開を行う
  • 【市民参加】「顔が見える対話」を重ねて、市民の声を市政に活かすための仕組みづくりを行い、18区への権限移譲を検討する
  • 【IT活用】市民集会や、事業計画に対するアンケート調査などにITを積極的に活用し、幅広い世代がITを活用できるように、サポート体制を強化する。また、各種申請の手続きの簡略化を図るなど横浜市は一層のIT化を進める
  • 【保健所】「1保健所18支所体制」を見直す
  • 【上瀬谷跡地】旧上瀬谷通信施設の跡地を防災拠点と「100年の森」にする
  • 【国際交流】8つの姉妹・友好都市、7つのパートナー都市を柱として、オンラインも活用しながら海外諸都市との人的交流を深める

<筆者の感想・メモ>

  • 横浜市内を中心に各地で水産関連イベント(朝市など)を立ち上げてきた坪倉氏。山下ふ頭の活用案には熱量が感じられた。実現すれば観光客と市民の双方が気軽に立ち寄れ、学べる場になるのではないか。どこか“カネ”の匂いを払拭できない「リゾート開発」より市民に寄り添った案と思えた
  • 出馬会見で少しだけ触れていたが、水産関連イベント時に役所の規制・指導で苦労した点を踏まえた改善策を政策に盛り込んでほしかった。食品衛生関連の規制は重要ではあるものの、市民のニーズとは異なる杓子定規な面を最前線で感じてきたのではないか
  • お金をかけない選挙が大事というのは大いに共感できるが、選挙運動を通じてその思いを伝えないと、広めていくことは難しい面もある
  • 紙も印刷も無駄だ」という点もその通りなのだが、立派なデザインの公式サイトを作ったのだから、そうしたデザインを活用すれば、選挙ポスター制作も最低限の出費で済むのでは
  • これまでの候補者の活動内容を想像すると、ポスターを貼るボランティアがいないとは思えない(組織は無くとも、ボランティアや有志がポスターを貼っている候補者は他にもいる)。掲示板の「4番」だけ空いているのは寂しい
  • 選挙も“市内大型イベント”の一つと考え、多くの市民に参加してもらえるよう(できるだけお金をかけずに)盛り上げてほしいところ

<公開情報一覧>

横浜市長選・候補者8人の独自研究

【本連載の記事】<横浜市長選>実は名前程度しか分からない? 候補者8人の徹底研究を試みる
【独自研究:市長選候補(1)】あふれる対決姿勢とバイタリティ(太田氏)
【独自研究:市長選候補(2)】あの“ヤッシー”が描いた横浜改革(田中氏)
【独自研究:市長選候補(3)】覚悟の出馬、素直な思い伝わるか(小此木氏)
【独自研究:市長選候補(5)】元副大臣が挑む“ヨコハマIT革命”(福田氏)
【独自研究:市長選候補(6)】学術界から政治へ、背負った期待(山中氏)
【独自研究:市長選候補(7)】12年間の最終決戦、実現への意地(林氏)
【独自研究:市長選候補(8)】元知事が鋭く分析、横浜の処方箋(松沢氏)

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