港北区内で213の場所がレッドゾーンと呼ばれる土砂災害の「特別警戒区域」となりました。今月(2021年)3月16日に神奈川県が土砂災害防止法に基づいて指定したもので、この区域では、崖が崩れた場合に大きな被害が想定されることから、宅地開発や建築物の建設に規制がかけられることになります。
同法律に基づいて土砂災害の恐れがあることを示した場所としては、“イエローゾーン”と呼ばれる土砂災害の「警戒区域」と、「特別警戒」の名が付く“レッドゾーン”の2種類が存在。
このうち、イエローゾーンは、傾斜度が30度以上で高さが5メートル以上などの区域を対象とし、港北区内では220区域が指定。この区域では市が警戒避難体制の整備や周知などを行うなど、危険性を明らかにすることを目的としたもので、土地の利用については特別な規制が設けられていません。
イエローゾーンのなかから、特に危険性の高い場所がレッドゾーンとして指定され、崖が崩れた場合に家屋などに大きな被害が想定されることから、指定区域内では宅地開発が制限されたり、建築物の構造に規制が設けられたりします。
港北区内では213の区域がレッドゾーンに指定されており、新吉田町(27区域)や新羽町(23区域)に多く、篠原町や小机町もそれぞれ16区域あり、鳥山町と菊名もそれぞれ10区域が指定されました。
平地の新横浜にレッドゾーン指定地区はありませんが、大豆戸町の篠原城址付近や、新横浜1丁目に近い岸根町や篠原町の区域が指定されています。
なお、詳しい位置については、神奈川県の「土砂災害ポータル」などで確認が可能です。
【参考リンク】
・神奈川県「土砂災害ポータル」(レッドゾーンなどの検索が可能)
・港北区の「土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域 告示図書」(神奈川県)
・土砂災害防止法について(神奈川県)