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港北区内で親しまれている「日産スタジアム」の名称がこの先も続くことになりそうです。「横浜国際総合競技場」(小机町)のネーミングライツ(命名権)契約を日産自動車(西区高島)と結んでいる横浜市環境創造局は、現在の契約が切れる来年2021年2月以降も、5年間にわたって更新する予定であることを明らかにしました。

ネーミングライツ(命名権)により、2005年から「日産スタジアム」の名が付けられている横浜国際総合競技場

日産スタジアムでは、横浜市の公共施設におけるネーミングライツ導入のさきがけとして、2005(平成17)年3月に開始。当初は年間4億7000万円という契約金額でしたが、2010年(平成22)年以降は年額1億5000万円とし、3年間または5年ごとに市環境創造局と日産自動車が契約を更新してきました。

現在の5年契約が来年2月28日に切れることから、市環境創造局が日産自動車に意向を尋ねたところ、同社から新たな契約条件の提示があったといいます。9月10日の横浜市会「温暖化対策・環境創造・資源循環委員会」で報告しました。

新契約では、2024年までの3年間年額1億円とし、以後2026年2月28日までの2年間は年額1億5000万円。現在の契約金額より5年間の総額で1億5000万円が“割引”となる形です。日産スタジアムに加え、日産フィールド小机や日産ウォーターパークも契約の対象となっています。

横浜国際総合競技場の補助競技場は「日産フィールド小机」との名称になっている

温暖化対策・環境創造・資源循環委員会で、市環境創造局の小林正幸局長は「日産さんのほうも経営状況が厳しいというなかで、今、V字回復のための企業努力をしている。そんななかで今回の(金額の)ご提案をいただいた」と答弁。

同局長は、新たにネーミングライツの公募をかけて、日産スタジアムの名称が変わることになると、表示の変更などに1億5000万円以上の経費がかかるといい、更新時の契約金額よりも高くなってしまうと説明しました。

日産自動車の地域への貢献度などから、新たな契約金額を受け入れる考えとのことで、今年中には契約を締結する計画とのことです。

なお、市では「三ツ沢公園球技場(ニッパツ三ツ沢球技場)」(神奈川区三ツ沢西町)も年額4000万円で日本発条株式会社(金沢区福浦)とネーミングライツ契約を結んでおり、現在の契約は来年2021年2月までとなっています。

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【参考リンク】

ネーミングライツ(施設命名権)事例(横浜市政策局)