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篠原小学校(篠原東3)の児童から「リス」の目撃情報が数多く寄せられました。横浜市の環境科学研究所はこのほど、市内342校へ通う約1万1500人を対象に、身近で見た「生き物」を報告してもらう「こども『いきいき』生き物調査2019」の調査結果を公表しました。

今年で7年目となる「こども『いきいき』生き物調査2019」の調査票(横浜市のニュースリリースより)

この調査では「ツバメの巣」「リス」「カブトムシ」「ヒキガエル」「サワガニ」など9種類の生き物を対象とし、過去1年間(2018年9月~2019年8月)に家や学校の近くで見つけたり、鳴き声を聞いたりした生き物に丸印を付ける形で、主に5年生を対象に実施されたもの。

このうち、計14小学校の児童が回答した港北区内で特徴的だったのが、今年から調査対象に加わった「リス」の目撃情報。篠原小学校では回答した5年生3クラス92人のうち、約68%となる63人がリスを目撃したと答えており、他の区内小学校でここまで多い回答は見られませんでした。

横浜市内で生息しているのは外来種の「タイワンリス」で、市の南部で増える傾向にあるものの、「北部には生息していないか非常に少数」(調査報告書)だといいます。

見た目は可愛らしい「タイワンリス」だが、増殖によって神奈川県内では農作物などへの被害も深刻化している(写真は農林水産省「野生鳥獣被害防止マニュアル」より)

篠原小学校の通学区は、篠原北1丁目や篠原町の一部をはじめ、錦が丘の一部と篠原東2~3丁目、富士塚1~2丁目と自然が多く残るエリアだけに、タイワンリスが生息している可能性は高そうです。

ただ、タイワンリスは可愛らしい姿が好まれる一方で、神奈川県西部では大量増殖したことによって、農作物や家屋などへの被害が深刻化しているといい、港北区内でも増え過ぎないように見守る必要があります。

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<市教委が予測>少子化でも児童生徒が増える港北区内の小中学校はどこか(2019年8月19日)

【参考リンク】

タイワンリスの目撃増加 小学生1万人超の調査で明らかに~こども「いきいき」生き物調査2019 調査結果のお知らせ(横浜市環境創造局)

横浜の外来生物(タイワンリスなど)

被害は農作物から電話線まで…“外来リス”神奈川で増殖中(FNN.jpプライムオンライン、2019年1月31日公開分)