最後も“強いマリノス”で締めくくりました。J1リーグ1位の横浜F・マリノスは、今月(2019年)12月7日(土)に本拠地の日産スタジアムでシーズン最終戦に臨み、リーグ2位のFC東京に3対0で完勝し、2004年以来15年ぶりとなるリーグ優勝を決めました。
横浜で初雪を観測する真冬並みの気候で、かつ試合前には冷たい小雨が降り続くなかでも、6万3854人の観衆を集めた日産スタジアム。2013年11月末にF・マリノスが記録したリーグ最多観客数の6万2632人を更新することになりました。
4点差以上で勝利しない限り逆転優勝ができないFC東京と、ともにイエローカードが1枚ずつ出される激しいぶつかり合いで始まった試合は、前半26分にタイ出身で今年期限付き移籍で加入したティーラトン選手がミドルシュートを決めてF・マリノスが先制。
前半終了直前の44分には、ブラジル出身で8月に加入したばかりのエリキ選手が今シーズン8得点目を決めて2対0で前半を終えました。
後半は22分、今年加入したF・マリノスの守護神、ゴールキーパーのパク・イルギュ(朴一圭)選手が相手選手との接触プレーによるレッドカードで一発退場になるアクシデントに見舞われ、10人で戦うことになったものの、攻め続ける姿勢は不変。
後半32分には、横浜市旭区出身で東京2020オリンピックでの活躍が期待される23歳・遠藤渓太選手がドリブルで突破して3点目を奪取。3対0でそのまま逃げ切ってFC東京を下し、2004年に岡田武史監督が2連覇を果たして以来のリーグ優勝を決めました。
今年2月23日に始まったF・マリノスの2019年シーズンは、22勝4分け8敗で勝点は70、得失点が30という成績。2位のFC東京の勝点64、得失点17をいずれも上回って終えました。
F・マリノスは、8月17日に日産スタジアムでセレッソ大阪に2対1で敗れ、以降はラグビーワールドカップ(W杯)開催の影響で、重要なリーグ後半戦に日産スタジアムが使えなくなるという今年ならではのハンディを背負いました。
しかし、その後の試合を9勝1分けという圧倒的な強さを見せてリーグ制覇をたぐり寄せたのは見事。
一方、FC東京もF・マリノスと同様に、本拠地である「味の素スタジアム(東京スタジアム)」がラグビーW杯の主要会場となり、8月後半以降はアウェー8連戦という変則日程に。
敵地連戦を5勝2分け3敗で乗り切ったものの、ホームに戻ってからの2連戦を勝ちきれず、最終戦もF・マリノスに完敗して2位に終わりました。
F・マリノス2年目となったアンジェ・ポステコグルー監督の“攻撃的サッカー”を体現するかのように、リーグ得点王の座をマルコス・ジュニオール選手(今年加入)と仲川輝人選手(期限付き移籍から2018年復帰)が15点ずつで分け合う結果。
また、この日も活躍したティーラトン選手やエリキ選手、ゴールを守り続けてきたパク・イルギュ選手ら多くの新戦力も加わり、昨年の12位から一転、15年ぶりのリーグ制覇となったものです。
なお、F・マリノスがリーグ優勝したことで、韓国や中国、中東などアジア各国のクラブチームの頂点を決める「AFCチャンピオンズリーグ(アジア・チャンピオンズリーグ=ACL)2020」に2014年以来となる出場が決まりました。
2019年シーズンをリーグ優勝という最高の形で終えたF・マリノス。最終戦当日の日産スタジアム内外の模様を写真でご紹介します。
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【参考リンク】
・J1リーグ順位表(Jリーグ)