1994年に開館した新横浜ラーメン博物館の原点的な店舗ともいえる札幌ラーメンの「すみれ」が今年(2018年)12月2日(日)をもって“卒業(閉店)”することを同館が発表しました。
札幌味噌ラーメンの著名店である「すみれ」は、1994年3月の開館時から存在していた人気店で、10年半後の2004年10月にはいったん“卒業”したものの、2012年8月に復活。現在も行列が絶えないラーメン店として広く知られています。
同店の誘致にあたっては、岩岡洋志館長が約3年かけて50回以上にわたって札幌へ通い続けたといい、「周りからはそんな非効率なことをと言われましたが、私自身はこのことがあったからこそ、今もこうして『新横浜ラーメン博物館』が存在しているのだと思います」(主婦の友新書『ラーメンがなくなる日』)と自著に書き残すほど、思い入れの深い店舗。
こうした思いに応えた「すみれ」の経営者である村中さん一家は、元祖店といえる「らーめんの駅」(2009年~2012年)の出店も含め、ラーメン博物館の象徴的な店舗として運営を続けてきました。
過去に復活した歴史があるとはいえ、12月以降には同館ですみれのラーメンを食せなくなるため、観光客だけでなく、新横浜周辺の常連客にも大きな影響を与えそうです。
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【参考リンク】
・札幌「すみれ」2018年12月2日(日)ラー博卒業(新横浜ラーメン博物館)
・「すみれ」の歴史(有限会社すみれ)