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来年(2019)年4月から5年間にわたり港北公会堂の運営業務を担う「指定管理者」を募集していた港北区は、埼玉県熊谷市に本社を置く株式会社サンワックスが代表をつとめる「港北公会堂運営管理グループ共同事業体」が指定候補者に決定したことをこのほど発表しました。

港北公会堂は天井脱落対策工事のため、2020年5月1日から2021年2月28日までの休館を予定している

2019年4月から2024年3月までの5年間にわたって同センターの運営を行う指定管理者は今年6月19日までの間に公募し、現在の指定管理者である株式会社シグマコミュニケーションズ(東京都港区)と、サンワックスによる共同事業体の2者が応募

議事録などによると、両者の提案内容はシグマコミュニケーションズは「施設の維持管理に重点を置いた内容」で、サンワックス共同事業体は「地域との連携と自主事業に重点」を置いた内容だったといいます。

サンワックス共同事業体は、年間150回の自主事業を行うことや、館内で障害者団体と連携してパンの販売を行うなどの提案を行い、一方でシグマコミュニケーションズは「予算的には厳しい面もある」として、これまで自主事業を行わなかった理由を説明し、利用時間帯の区分を変更することで多くの人が使いやすいようにする提案をしたとみられます。

「団体の実績」という面以外では、サンワックス共同事業体が現在の指定管理者を上回る評価を受けた(港北区の選定結果報告書より)

大学教授や区連合町内会会長ら7人から成る選定委員会は、サンワックス共同事業体の提案に「地域との連携や自主事業の充実に重点を置いた具体的な内容であり、全体を通して運営への意欲が見られ、積極的な提案であると認められた」と評価し、1120満点中978点を与えました。

シグマコミュニケーションズについては、「現指定管理者として確実な施設運営を行ってきており、施設の維持管理充実に重点を置いた内容に、実現性の高い提案であると認められた」とする一方で、「地域との連携や自主事業の展開、利用者意見の反映などについて、もう一歩踏み込んだ内容であれば、更に良い提案になったと考える」として1120満点中903点とし、サンワックス共同事業体を来年4月からの指定候補者に選んでいます。

なお、港北公会堂では次期の変更が決まったことにより、2009年4月に指定管理者の制度が導入されて以降、5年(1期)ごとに事業者が変わることになります。

港北公会堂の指定管理者

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<港北公会堂>来年4月から5年間の「指定管理者」を募集、2020年春から1年間休館も(2018年5月16日)

【参考リンク】

横浜市港北公会堂指定管理者(第三期)の公募(港北区)