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大倉山3丁目をはじめ、菊名7丁目と周辺の大豆戸町住民が相次いで不安の声をあげました。相鉄・東急直通線の「新横浜トンネル」(新横浜駅~新綱島駅間=約3.3キロ)について、工事を行う鉄道・運輸機構と奥村組などの共同企業体(奥村・佐藤・青木あすなろNB特定建設工事共同企業体=奥村組JV)が先週(2018年6月)16日夜に港北公会堂で説明会を開き、住民50人超が参加し、10人以上が次々と質問をぶつけました。

5月27日に大曽根小学校で行った説明会では「誤解を生む可能性がある」(鉄道・運輸機構)などとして参加者にスライド投影資料の配布を拒んだが、港北公会堂ではすべての投影資料があらかじめ印刷して配られていた

相鉄・東急直通線のなかでは唯一、住宅密集地の地下を掘り進めるルートとなっているのが新横浜トンネルで、過去には周辺住民から住宅街を迂回することなどを求める裁判が起こされるなど、工事に対する不安が特に強いエリアです。

説明会では、先に行われた大曽根小学校(大曽根2)での説明会時には、配布を渋っていたスライド投影資料の全ページ印刷版が配布されたほか、動画を使ったシールドマシン(トンネル掘削機)の掘削方法が投影されるなど、工事施工者側が説明に細心の注意を払っている様子もうかがえました。

参加者からの質問では、今回トンネルを掘る予定とする細砂(さいさ)の層で、首都高速道路「環状北線」の工事時には大豆戸町の神奈川税務署付近で地下地盤の事故を起こしていることや、過去に用水路だった場所を横切ることなどから再度の地質調査などを求める意見が出たほか、建物調査の対象をトンネルから左右20メートル範囲としていることに対して「20メートル以上離れていたら事故が起きないとでも言うのか」「首都高速北線の馬場出入口付近では、トンネルから100メートル以上離れた場所で影響が出ている」などの声が上がりました。

説明会は18時30分から2時間半にわたって50人超が参加して行われた

鉄道・運輸機構は「今までのトンネルでも20メートルの範囲で調査を行っており、無限に調査範囲を広げるのは難しい」と理解を求めました。

また、掘削は日曜日以外は24時間体制で工事を行う計画としていることから、「今から不安が募っている」との声も聞かれ、鉄道・運輸機構側は、24時間中シールドマシンが動くわけではないことや、「石や礫(れき=小石)とぶつかる時に音は出るが、この区間では少ないとみており、振動や騒音はほとんどないはず」と説明しました。

工事は24時間体制で行われるが、トンネルを掘り進めるシールドマシンは石や礫(れき)を削る時以外は大きな騒音や振動は出ないと説明していた

一方、2016年12月に行われた前回説明会にも参加した住民からは、質問に対する鉄道・運輸機構の回答に前進が見られないことにいらだち、「1年半経っても何も変わっておらず、住民との信頼関係を築こうという姿勢が見えない」と憤る声も。

鉄道・運輸機構側は、地元住民に対してきめ細かな情報提供を行っていくことや、工事現場の見学会を検討することなどを表明していました。

なお、新横浜トンネルの掘削工事は今年12月に新綱島駅側から始まり、1カ月間に最大250メートルを掘り進め、来年(2019年)9月ごろには大倉山付近に到達する予定。2020年3月に工事を終える計画としています。

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<新横浜トンネル>大倉山エリアで1年半ぶりに説明会、6/16(土)夜に公会堂で(2018年6月6日)

「新横浜トンネル」で説明会、2019年夏ごろ大倉山3や菊名7の住宅街下で掘削(2016年12月18日、前回説明会の様子、工事の概要についても)

<トンネル工事で説明会>新綱島駅の建設は「正念場」、掘進は1日最大14メートル(横浜日吉新聞、2018年5月28日、大曽根小学校で行われた説明会の様子)

【参考リンク】

新横浜トンネル工事の紹介(鉄道・運輸機構)

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