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相鉄・東急直通線の「新横浜トンネル」(新横浜駅~新綱島駅間=約3.3キロ)の掘削(くっさく)開始に向け、1年半ぶりとなる大倉山エリアでの工事説明会が今月(2018年6月)16日(土)18時30分から港北公会堂で開かれます。今年12月に始まる掘削までの間には、トンネル上部にある約400の建物を対象とした調査も予定されており、この点に関する説明も行われるとみられます。

新横浜トンネルの線路平面図と地質縦断図(2018年5月27日に大曽根小学校で行われた説明会での配布資料より)※クリックで拡大

新横浜トンネルの工事を行う鉄道・運輸機構奥村組などの共同企業体(奥村・佐藤・青木あすなろNB特定建設工事共同企業体=奥村組JV)によると、今年12月に綱島東1丁目に置かれる新綱島駅(仮称)から新横浜駅へ向かって掘り進める予定。

現時点ではシールドマシンと呼ばれる掘削機を使い、1日最大で14メートル進める計画としており、9月ごろにも大倉山付近を通過する見通しだといいます。

掘削前にはトンネル上部の左右20メートル範囲にかかる建物を対象に事前調査が行われる予定(大曽根小学校で行われた説明会での投影資料より)

掘削にあたっては、泥水を潤滑油的に使いながら掘り進める「密閉型泥水(でいすい)式シールド工法」を採用し、掘り出された土砂は新綱島駅近くにある処理施設に集められるため、大倉山や菊名7丁目などの周辺部にダンプカーなどの大型車が出入りすることはなさそうです。

なお、掘削に先立ち、トンネル工事で影響が出た際に補償などの基準とするための「建物調査」を順次行う計画としており、トンネル上部の左右20メートル範囲にかかる約400の家屋などが対象となる模様。

当日は18時から入場を受け付け、説明会は18時30分から開始し、1時間以上にわたって説明や質疑応答が行われる予定です。

【関連記事】

<トンネル工事で説明会>新綱島駅の建設は「正念場」、掘進は1日最大14メートル(横浜日吉新聞、2018年5月28日、大曽根小学校で行われた説明会の様子)

「新横浜トンネル」で説明会、2019年夏ごろ大倉山3や菊名7の住宅街下で掘削(2016年12月18日)

【参考リンク】

新横浜トンネル工事に関する紹介ページ(鉄道・運輸機構)

相鉄・東急直通線 陳述人~相鉄・東急直通線を考える(大倉山周辺の住民らによるサイト、工事説明会の案内も)