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2023-24年シーズンの序盤は、接戦に持ち込むも苦しい試合が続いています。

プロアイスホッケー「アジアリーグ」の横浜グリッツ(GRITS)は今月(2023年)10月14日・15日に「KOSE新横浜スケートセンター」で東北フリーブレイズに連敗し、9月23日の開幕から8連敗となりました。

ゴール前のバトルで粘り、執念でパックを押し込んで一時は同点となるゴールを決めた鈴木ロイ選手(FW、#61)(10月14日、新横浜)

グリッツは10月7日以降の試合では課題となっていた攻撃部分を修正し、7日のH.C.栃木日光アイスバックス戦では残り3分を切ったなかで2点差を追き延長に持ち込むなど粘りを見せていますが、今シーズンの初勝利はまだつかめていない状態です。

「悲観的には見ていないが、ちょっとしたミスが失点に結びついている」と浅沼芳征監督

今季からグリッツに加わった大澤勇斗選手(FW、#14)も「自分たちのミスや少し気が抜けていたところを相手に突かれており、それが大事な場面で出てしまった。修正していきたい」と話します。

シュートを止めたものの、リバウンドしたパックを相手に叩かれ、横っ飛びでつかみにかかるGK・小野航平選手(#38、右2人目)(10月14日、新横浜)

前シーズンは6勝2敗で勝ち越しているフリーブレイズとの対戦では、同チームが有力な外国籍選手を招くなど戦力を補強して臨むなか、開幕戦を含めて4連敗を喫しました。

また、グリッツ創設時のメンバーだった矢野倫太朗選手(FW、#37)が今季からフリーブレイズに移籍し、現時点で5ゴールのうち4本がグリッツ戦という相性の良さを発揮。

グリッツ戦4試合で通算4得点目を決めたフリーブレイズの矢野選手(10月14日、新横浜)

グリッツ生え抜きでは初めて他チームへの移籍選手が活躍していることに浅沼監督は「正直、嬉しい面もあるが、彼を封じながら戦わなければらない」と複雑な表情を見せます。

前季まで所属した9選手がグリッツを離れ、6選手が新たに加入した新たなチームでどう勝ちにつなげていくのか。「セット(氷上に出る5人の組み合わせ)が変わっても声の掛け合いでカバーできることはたくさんある」と浅沼監督は言います。

セットも決まりつつあり、得点力も上がっているだけに勝利までの小さな隙間を埋めたい

1・2シーズン目のように「どうすれば勝てるのか」ではなく、「なぜ勝てないのか」の課題を突き詰めて突破しなければならない段階にあるグリッツ。

来週10月21日(土)・22日(日)に釧路での北海道ワイルズとの交流戦に続き、アジアリーグでは28日(土)・29日(日)に札幌でレッドイーグルス北海道と、翌週11月4日(土)・5日(日)はHLアニャン(韓国)と新横浜で戦います。

レッドイーグルスとアニャンはこれまで1勝もできていない相手だけにチームの進化が試されます。

横浜グリッツの試合日程試合結果の詳細を以下に掲載します。

横浜グリッツ「アジアリーグ」日程

<10月>

  • 10月28日(土)15:00:レッドイーグルス北海道(札幌・月寒)
  • 10月29日(日)15:00:レッドイーグルス北海道(札幌・月寒)

<11月>

  • 11月4日(土)15:00HLアニャンアイスホッケークラブ新横浜)【詳細
  • 11月5日(日)14:00:HLアニャンアイスホッケークラブ(新横浜)【詳細
  • 11月18日(土)16:00:HLアニャンアイスホッケークラブ(韓国・安養=アニャン)
  • 11月19日(日)16:00:HLアニャンアイスホッケークラブ(韓国・安養=アニャン)

<12月>

  • 12月2日(土)15:00:レッドイーグルス北海道(新横浜
  • 12月3日(日)14:00:レッドイーグルス北海道(新横浜
  • 12月16日(土)16:00:HLアニャンアイスホッケークラブ(韓国・安養=アニャン)
  • 12月17日(日)16:00:HLアニャンアイスホッケークラブ(韓国・安養=アニャン)
  • 12月23日(土)15:00H.C.栃木日光アイスバックス新横浜
  • 12月24日(日)14:00:H.C.栃木日光アイスバックス(新横浜

<2024年1月>

  • 1月6日(土)15:00:レッドイーグルス北海道(苫小牧)
  • 1月7日(日)15:00:レッドイーグルス北海道(苫小牧)
  • 1月13日(土)17:00:東北フリーブレイズ(八戸)
  • 1月14日(日)15:00:東北フリーブレイズ(八戸)
  • 1月20日(土)15:00:HLアニャンアイスホッケークラブ(新横浜
  • 1月21日(日)14:00:HLアニャンアイスホッケークラブ(新横浜

<2024年2月>

  • 2月17日(土)15:00:レッドイーグルス北海道(新横浜
  • 2月18日(日)14:00:レッドイーグルス北海道(新横浜

<2024年3月>

  • 3月16日(土)15:00:東北フリーブレイズ(東京・東伏見
  • 3月17日(日)14:00:東北フリーブレイズ(東京・東伏見
  • 3月23日(土)14:00:H.C.栃木日光アイスバックス(日光)
  • 3月24日(日)14:00:H.C.栃木日光アイスバックス(日光)

横浜グリッツ「交流戦」日程

<10月>

  • 10月21日(土)15:00:北海道ワイルズ(釧路)
  • 10月22日(日)15:00:北海道ワイルズ(釧路)

<2024年2月>

  • 2月24日(土)15:00:北海道ワイルズ(釧路)
  • 2月25日(日)15:00:北海道ワイルズ(釧路)

<2024年3月>

  • 3月9日(土)15:00:北海道ワイルズ(新横浜
  • 3月10日(日)14:00:北海道ワイルズ(新横浜

)上記のほか2023年12月7日 (木)から10日(日)にKOSE新横浜スケートセンターで開かれる「第90回全日本アイスホッケー選手権大会」に出場予定

横浜グリッツ試合結果(10月7日・8日/14日・15日)

)左側の数字はゴール時間、選手名の前に記載の「#数字」は背番号、「←」の前に記載の選手はアシストを記録、(+1)は相手より人数の多いPP(パワープレー)の得点、(-1)は相手より人数の少ないPK(ペナルティキリング)中の得点、(EN)はエンプティネット(相手がゴールキーパーを引き上げ6人攻撃時)での得点、FW=フォワード、DF=ディフェンス、GK=ゴールキーパー

横浜グリッツ 3-6 東北フリーブレイズ○(10月15日/新横浜)

<1P:横浜0-1東北/シュート数:横浜6-18東北>

  • 01:35 東北#78ボイバン・アレクサンダー(FW)←#39ドゥピィ・ジョン(FW)←#22田中遼(FW)

<2P:横浜3-2東北/シュート数:横浜11-18東北>

  • 20:12 横浜#11角舘信恒(FW)←#13岩本和真(FW)←#14大澤勇斗(FW)
  • 22:32 横浜#14大澤勇斗(FW)←#11角舘信恒(FW)←#13岩本和真(FW)
  • 23:32 東北#16武部虎太朗(FW)←#49田中健太郎(FW)←#77所正樹(FW)
  • 26:52 東北#27中舘庸太朗(FW)←#37矢野倫太朗(FW)
  • 38:03 横浜#61鈴木ロイ(FW)←#21杉本華唯(FW)←#9アレックス・ラウター(FW)(+1)

<3P:横浜0-3東北/シュート数:横浜7-20東北>

  • 43:18 東北#16武部虎太朗(FW)←#77所正樹(FW)
  • 46:40 東北#46渡邉亮秀(DF)←#78ボイバン・アレクサンダー(FW)
  • 56:24 東北#22田中遼(FW)←#78ボイバン・アレクサンダー(FW)←#73ロウラー和輝(DF)(+1)

<GK>

  • 横浜:#34古川駿(セーブ50/失点6)
  • 東北:#33伊藤崇之(セーブ21/失点3)

※試合詳細ページはこちら(アジアリーグ)

横浜グリッツ 3-5 東北フリーブレイズ○(10月14日/新横浜)

10月14日の試合ではDFの熊谷豪士選手(#54)がアジアリーグ400試合出場を達成した。1988年8月生まれの35歳、カナダやアメリカなどの海外経験を経て、2011(平成23)年に東北フリーブレイズへ入団し、途中1シーズンはアジアリーグの中国チーム・チャイナドラゴン(当時)でも活躍。日本代表メンバーの経験も。初年度の2020-21年シーズンから横浜グリッツに入団、350試合出場はグリッツのキャプテン時代に達成している

<1P:横浜1-1東北/シュート数:横浜13-15東北>

  • 16:33 横浜#9アレックス・ラウター(FW)←#21杉本華唯(FW)←#54熊谷豪士(DF)
  • 17:10 東北#37矢野倫太朗(FW)←#77所正樹(FW)←#16武部虎太朗(FW)

<2P:横浜1-2東北/シュート数:横浜8-19東北>

  • 22:35 東北#49田中健太郎(DF)←#22田中遼(FW)←#39ドゥピィ・ジョン(FW)
  • 29:21 横浜#14大澤勇斗(FW)←#21杉本華唯(FW)←#9アレックス・ラウター(FW)(+1)
  • 39:51 東北#78ボイバン・アレクサンダー(FW)←#39ドゥピィ・ジョン(FW)←#10京谷充洋(DF)(+1)
  • 48:02 横浜#61鈴木ロイ(FW)←#65蓑島圭悟(DF)←#9アレックス・ラウター(FW)(+1)

<3P:横浜1-2東北/シュート数:横浜13-11東北>

  • 52:42 東北#37矢野倫太朗(FW)←#73ロウラー和輝(DF)←#8石田陸(DF)
  • 59:36 東北#39ドゥピィ・ジョン(FW)←#8石田陸(DF)←#73ロウラー和輝(DF)(EN)

<GK>

  • 横浜:#38小野航平(セーブ40/失点4)~58:27/59:36~60:00
  • 東北:#55畑享和(セーブ31/失点3)

10月14日の試合ではKOSE新横浜スケートセンターに大澤勇斗選手(FW、#14)の巨大横断幕が登場し、観客を驚かせた。大澤選手の勤務先である神奈川区のインバースネット株式会社から贈られたもので、大澤選手は「自分の顔があのサイズで出てくるのは恥ずかしいのですが、すごいサポートをしていただいてありがたい限りです」とこの2連戦では連日得点の活躍

※試合詳細ページはこちら(アジアリーグ)

○H.C.栃木日光アイスバックス 4-2 横浜グリッツ●(10月8日/日光)

<1P:栃木日光1-0横浜/シュート数:栃木日光9-5横浜>

  • 08:56 栃木日光#48清水怜(FW)←#38.鈴木雄大(FW)←#18古橋真来(FW)

<2P:栃木日光1-1横浜/シュート数:栃木日光15-11横浜>

  • 28:59 栃木日光#22大椋舞人(FW)(-1)
  • 30:58 横浜#20石井秀人(FW)←#5泉翔馬(FW)

<3P:栃木日光2-1横浜/シュート数:栃木日光13-8横浜>

  • 41:42 横浜#9アレックス・ラウター(FW)←#13岩本和真(FW)←#61鈴木ロイ(FW)(+1)
  • 57:48 栃木日光#48清水怜(FW)←#18古橋真来(FW)←#38鈴木雄大(FW)
  • 59:59 栃木日光#18古橋真来(FW)←#38鈴木雄大(FW)(EN)

<GK>

  • 栃木日光:#44福藤豊(セーブ22/失点2)
  • 横浜:#34古川駿(セーブ33/失点3)~59:04

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△H.C.栃木日光アイスバックス 6[延長]5 横浜グリッツ▲(10月7日/日光)

<1P:栃木日光3-1横浜/シュート数:栃木日光14-13横浜>

  • 04:29 栃木日光#4坂田駿(DF)←#21宮田大輔(FW)←#10阿部泰河(FW)
  • 07:36 栃木日光#18古橋真来(FW)←#9佐藤大翔(DF)←#8相馬秀斗(DF)(+1)
  • 17:05 栃木日光#38鈴木雄大(FW)←#48清水怜(FW)←#9佐藤大翔(DF)
  • 17:36 横浜#97池田涼希(FW)←#9アレックス・ラウター(FW)←#61鈴木ロイ(FW)

<2P:栃木日光1-2横浜/シュート数:栃木日光14-11横浜>

  • 21:50 横浜#14大澤勇斗(FW)←#11角舘信恒(FW)←#13岩本和真(FW)
  • 25:49 横浜#61鈴木ロイ(FW)←#13岩本和真(FW)←#65蓑島圭悟(DF)(+1)
  • 32:00 栃木日光#29伊藤俊之(FW)←#40佐々木祐希(DF)←#88寺尾勇利(FW)

<3P:栃木日光1-2横浜/シュート数:栃木日光8-17横浜>

  • 57:09 栃木日光#18古橋真来(FW)(EN)
  • 57:49 横浜#11角舘信恒(FW)←#16菅田路莞(DF)←#26権平優斗(FW)
  • 58:15 横浜#9アレックス・ラウター(FW)←#65蓑島圭悟(DF)←#97池田涼希(FW)

<OVT:栃木日光1-0横浜/シュート数:栃木日光1-1横浜>【延長】

  • 60:52 栃木日光#38鈴木雄大(FW)←#18古橋真来(FW)←#9佐藤大翔(DF)

<GK>

  • 栃木日光:#44福藤豊(セーブ37/失点5)
  • 横浜:#34古川駿(セーブ31/失点5)~56:28/58:15~60:52

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<横浜グリッツ>新横浜の開幕戦に観客1000人超、ゴールが遠く連敗スタート(2023年10月2日)

4年目迎えたプロアイスホッケー「横浜グリッツ」、新横浜からサプライズを(2023年9月8日、開幕時の記事)

【参考リンク】

11月4日(土)・5日(日)横浜グリッツ vs HLアニャン(新横浜)などのチケット案内(横浜GRITS)

横浜グリッツの試合日程(アジアリーグ)

アジアリーグアイスホッケーのYouTube(試合後にハイライト動画を掲載)