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2023年は氷上ならではの表現と独自の音楽で名作ミュージカルが彩られています。

今週(2023年)5月5日(金・祝)まで計10公演を予定する著名アイスショー「プリンスアイスワールド」が4月29日からKOSE新横浜スケートセンターで始まり、初日の公演後に演出家の菅野こうめいさんらが会見し、今作品の見どころを語りました。

新横浜で開幕した2023年の「プリンスアイスワールド」(4月29日、KOSE新横浜スケートセンター)

1978(昭和53)年から日本のアイスショーを先導してきたプリンスアイスワールドは今年、「A NEW PROGRESS(新たなる前進)~BROADWAY CLASSICS(ブロードウェイ・クラシックス)」と題して名作ミュージカルの世界を氷上で表現することに挑戦。

18の劇中歌を日本語化したうえで、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏と、20人のミュージカル俳優らによるボーカルで音源を独自録音し、氷上でも日替わりでミュージカル俳優が実際に登場して歌う演出も採り入れました。

初回の公演後に会見する演出家の菅野さん(左)とミュージカル俳優の田代さん

演出家の菅野さんは、英語の劇中歌を日本語化した意図について「スケーターの感情を表現するには英語の歌詞では分かりづらいので、日本語の歌詞を入れることで、その言葉をスケーターに表現してもらおうと思った」と解説。

この日、「ラ・マンチャの男」のナンバー「The Impossible Dream(見果てぬ夢)」を氷上で熱唱したミュージカル俳優田代万里生さんは、「スケートの風を切る音、ジャンプして着地したときのスリルを(横で)体感しながら歌った」と振り返り、「こんなにアイススケートとミュージカルが相性が良いとは初めて知った。ある意味、ミュージカルよりもミュージカルだった」と驚きます。

氷上で熱唱する田代さん。「いつもは汗かきだが、生まれて初めて(使い捨て)カイロを貼って歌いました」と笑顔で振り返っていた

特に後半の「ミスサイゴン」から「アニー」へとつながるシーンが印象的だったといい、「ぐっときて涙しました」と話していました。

18のミュージカル作品を男女22人のプロスケーターで構成された「プリンスアイスワールドチーム」が表現し、その間には9人のゲストスケーターが演技を魅せる今回のプリンスアイスワールド。

男女22人のプロスケーターで結成された「プリンスアイスワールドチーム」が18の名作ミュージカルを氷上で表現

ミュージカルとスケートの一体感、そして音楽を楽しんでほしい」と菅野さんは言い、田代さんも「普段、ミュージカルやタカラヅカ(宝塚歌劇)をご覧になっている方も入り込めるはずで、初めてアイススケートを観る方にも最適ではないでしょうか」と感想を語ります。

公演はきょう4月30日(日)に2回行われるほか、ゴールデンウイーク後半5月3日(水)から5日(金)までの3日間、毎日2回(11時30分/16時)の計8回。

公演後には写真撮影が可能な「Meet&Greet」もある。左3人目はプリンスアイスワールドチームでキャプテンをつとめる小林宏一さん、この日のゲストスケーター・高橋大輔さんとは同期だといい、肩を組んでポーズをとる場面も

5月3日以降のゲストスケーターには荒川静香さん本田武史さんをはじめ、宇野昌磨さん鍵山優真さん樋口新葉さんら計9人の登場を予定し、日替わりで3人のミュージカル俳優が氷上歌唱を行います。

前売りの入場チケット(3500円~2万5000円)は「チケットぴあ」や「ローソンチケット」などで発売しており、「tvkチケットカウンター」の専用サイトでは横浜市民割引(大人1000円、子ども500円引き、一部座席は除く)も設定。当日券の販売が行われる場合は開演の90分前からとなっています。

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【参考リンク】

プリンスアイスワールド横浜公演の公式サイト(2023年4月29日~5月5日)

プリンスアイスワールドの公式Twitter(最新情報など)