【写真レポート】4年間待ち続けた「大相撲巡業」が横浜アリーナに戻ってきました。
株式会社横浜アリーナなどはきのう(2023年)4月22日に大相撲春巡業の「横浜アリーナ場所」を開き、来場した約7000人が三段目から横綱まで計46番の取組や、巡業ならではの企画、力士との交流などを楽しみました。
4年間にわたって待ち続けたこともあるのか、9時の開場前には横浜アリーナ正面玄関に長蛇の列(4月22日8時45分ごろ)
横浜アリーナでの巡業は2019(平成31)年4月に同館の30周年記念として18年ぶりに行われ、翌年も開催予定でしたが、新型コロナウイルス禍の影響で中止となっていた経緯があります。
4年ぶりとなった今回も9時の開場前から数百人が列をつくり、午前中の公開稽古や力士のトークショー的な「質問コーナー」の段階から多くの来場者が詰めかけました。
当日の様子を写真でレポートします。
開場と同時に太鼓が打ち鳴らされ、“朝太鼓”を聴きながら館内へ
館内では横浜アリーナのキャラクター「ヨコアリくん」と相鉄のキャラクター「そうにゃん」が相撲を取っている姿?も見せてくれました。なお、そうにゃんはその後も相鉄の福田誠一社長とともに浴衣姿で土俵近くでも登場していました。(気になる方はこちらの写真をどうぞ)
土俵では若手力士が熱気いっぱいの朝稽古中
館内では朝だけの記念撮影会を開始。この日は大関経験者の「朝乃山」(十両)が参加し、長蛇の列でした
売店では横浜アリーナ場所オリジナルの座布団も販売、最後には売り切れに
2階にある支度部屋の前は力士と触れ合える可能性が高いスポット
土俵付近では力士のサインを集める子どもたちの姿も
2階ロビーでは横浜アリーナと大倉精神文化研究所が合同で港北出身の横綱「武蔵山」の展示会を前回に続いて開催。奥に見える「水桶」は今から80年以上前に武蔵山らが実際に巡業で使ったとみられる貴重なもの
武蔵山展では大倉精神文化研究所の平井誠二理事長が自ら説明する様子も。ガラスケースには武蔵山が現役時代の貴重な写真や当時のグッズも展示
今回は2階ロビーに港北区コーナーも設けられ、小机城址のPRや地元銘菓の販売(写真)、大倉山梅酒の試飲販売なども実施
土俵上では公開稽古に続き、前回はなかったトークショー形式の質問コーナーと記念撮影の機会が設けられ、御嶽海、正代、大栄翔の3幕内力士が登場。入門のきっかけについて「求人情報に載っていたから」との珍回答やプライベートな話も次々飛び出し、会場が大きく盛り上がりました
今回の巡業では幕下以下26番、幕内20番が組まれましたが、「荒篤山(こうとくざん)」(十両、緑区出身)や「鳩岡」(幕下、港北区出身)の取組はなかった
12時から幕下以下の取組がスタート、三段目では「小城ノ浜」(戸塚区出身)や「天(あまね)」(神奈川区出身)の取組もあり、行司では木村朝之助(旭区)、木村庄太郎(鶴見区)、木村啓太郎(磯子区)と横浜市出身の3氏も参加
今回も大型ビジョンで会場の様子をリアルタイム中継、取組を待つ力士も思わず天井方向に目が向いていた
幕下以下の取組に続き、土俵上では5人の力士が「相撲甚句(じんく)」を披露、美声とユニークな囃子(はやし)に聴き入ってしまう
土俵上では関脇・霧馬山(きりばやま)の髪結(かみゆい)を実演
巡業でおなじみの「初切(しょっきり)」は笑いどころ満載の“禁じ手取組”、4年前の前回よりもアクションがパワーアップした感も
13時40分過ぎから東西に分かれて幕内力士の土俵入りを開始
4年前のゴールデンウイーク中に行われた前回開催時より1000人ほど少なくなったが、今回は外国人の観客も目立ち、土俵周辺を中心にぎっしりと席が埋まっていた
横綱「照ノ富士」の土俵入りも
次々と幕内力士の取組が進んでいく
幕内の取組では本場所と同様に懸賞旗が土俵をひとまわり
結びの一番では4場所連続で本場所を休場する横綱「照ノ富士」が関脇の「豊昇龍(ほうしょうりゅう)」を下した
最後は土俵上での「弓取式」で4年ぶりの“横浜アリーナ場所”は千秋楽(終了)となりました
【関連記事】
・【4年前の前回開催時レポート】横浜アリーナの30周年記念、18年ぶり「大相撲巡業」に8000人が詰め掛ける(2019年4月28日)
・【過去記事】2020年4月の「横浜アリーナ場所」は延期、大相撲春巡業の中止で(2020年3月9日、何度か企画されたが新型コロナ禍で開催できない状態が続いていた)
【参考リンク】
・巡業の一日(日本相撲協会、巡業内容の一例)
関連する記事