歴史と伝統の「書き初め大会」が3年ぶりに復活。新横浜のホテルで表彰式を初開催、会場を華やかに彩ります。
菊名地区連合町内会(金子清隆会長)に所属する各自治会・町内会の推薦により選出された「青少年指導員」からなる菊名地区青少年指導員協議会は、新型コロナ禍の前まで実施されてきた「2023新春書き初め(書初め)大会」入賞者表彰式を3年ぶりに再開。
第38回目の開催となった今回は、先月(2023年)1月29日(日)午前、表彰式のみ初めて新横浜グレイスホテル(新横浜3)でおこないました。
入賞した小・中学生約40人と保護者らが来場、厳かな雰囲気の中にも華やかな初の式典のひとときを創出。
毎年恒例でおこなわれてきたという「書き初め大会」ですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2021年と2022年は表彰式を実施できない状況となっていました。
作品の展示は、例年通り今回も菊名地区センター(菊名6)で「優秀作品展」として1月17日(火)から28日(土)まで展示、15日(日)に選考会を実施して、表彰する作品を選出していました。
この表彰式会場の変更について、同協議会副会長の福地茂(しげる)さんは、「前回の表彰式の際、ベッドのような車いすでケアが必要な入賞者の方が来場されたことが会場変更をするきっかけとなりました」と、3年前(2020年)の表彰式で起こったエピソードを振り返ります。
受賞者とその家族は、狭い会場内に入ることをためらい、「(中に入らず)ここでいいです、と言われたのですが、皆は少しでも中に招こうと、並べられた靴などを避けて、和室の玄関先にまでは入ってもらうことが出来、(受賞者とご家族に)大変喜んでいただきました」と、他の受賞者と一緒に表彰をおこないたかったという想いに駆られたことを明かします。
「和室の中」には、その日上がることができなかったという受賞者とその家族。
その光景が心に残り、「なんとか一緒に表彰をおこなうことができないかと、この近郊でふさわしい会場をということで探し、たどりついたのがグレイスホテルさんでした」と福地さん。
異例となる「ホテル」の宴会場での地域行事の開催に、快く応じたグレイスホテル側は、岩井昌弘総支配人、そしてセールス担当の安部光(ひかる)さんが、“地域のため”にと、特別な配慮の上、会場を提供することを決定したとのこと。
この日集った同地区の自治会・町内会長や審査員を務めた書家の吉田杏匠(きょうしょう)さんがそれぞれ書道や地域でおこなう「書き初め大会」への想いを語り、受賞者とその家族も、“ホテル”らしい空間で一層際立つ喜びの笑顔を分かち合っていたかのようでした。
「来年以降も、またこのグレイスホテルで表彰式をおこなうことができれば」と、同協議会会長の石塚美香さん。
子どもたちの書道に乗せた「夢」や「想い」を作品を通じ共有するのみならず、その感動を“いつまでも心に残る”ものにと努める人々の姿は、入賞の感動に増しての印象深い光景として一人ひとりの心に刻まれていくものとなりそうです。
【関連記事】
・<ロケット打ち上げは断念>港北区でペットボトルのデザイン表彰、全作品をネット公開(2022年1月12日)※横浜市の青少年指導員や「港北区青少年指導員協議会」について詳説
【参考リンク】
・菊名地区連合町内会の紹介(港北区連合町内会)
・青少年指導員事業(横浜市こども青少年局)
・特設コーナー「2023 新春 書初め大会」(菊名北町町内会)