開幕時と同じベストメンバーが揃い、10試合ぶりとなる勝利をつかみました。
横浜グリッツ(GRITS)は2022-23年のプロアイスホッケー「アジアリーグ」の新年初試合として今月(2023年)1月7日と8日、敵地の北海道釧路市で4位の「ひがし北海道クレインズ」と対戦し1勝1敗で5位に踏みとどまっています。
昨年11月20日以来、勝ち星を上げられていないグリッツでしたが、クレインズとの連戦は序盤から積極的な攻めの姿勢が目立ち、2戦とも先制点を奪う展開。
初戦は点の取り合いの末、終盤に引き離されて3対5で敗れましたが、2試合目は第1ピリオドに3点を先制して試合を終始優位に進め、終盤にも加点して5対1で快勝しました。クレインズ戦の勝利は9月18日以来となります。
この2連戦からケガで長期離脱中だったキャプテン・岩本和真選手(FW=フォワード、#13)が実戦に復帰し、2試合で2得点1アシストの活躍を見せてチームを牽引。
2戦目には、昨年末の試合での“乱闘”から1試合の出場停止になっていたティモシー・シュープ選手(DF=ディフェンス、#77)も出場し、シーズン開幕時とほぼ同様のベストメンバーが久しぶりに揃いました。
また、トップラインの鈴木ロイ選手(FW、#61)が2得点1アシスト、アレックス・ラウター選手(FW、#9)は1得点3アシスト、杉本華唯(かい)選手も1得点2アシストと好調を維持。「アシストランキング」ではラウター選手がリーグ4位に付けています。
なお、グリッツが北海道で行われたアウエー戦で勝ったのは3シーズン目で初めて。
通算成績は6勝22敗となり、勝敗数では「東北フリーブレイズ」と並んでいますが、両者の直接対決でグリッツが3勝1敗と勝ち越しているため順位が1つ上の5位となっています。
グリッツは今月1月21日(土)・22日(日)に「HLアニャン(韓国)」、28日(土)・29日(日)は「レッドイーグルス北海道」と計4試合が本拠地のKOSE新横浜スケートセンターで組まれており、このホーム4戦でプレーオフ進出(4位以内)への足がかりをつかめるのかどうかが焦点です。
横浜グリッツ試合結果(1月7日・8日)
主将・岩本が復帰、いきなり2得点
1月7日(土):ひがし北海道クレインズ 5 - 3 横浜GRITS(釧路)
(※)左側の数字はゴール時間、選手名の前に記載の数字や文中の#は背番号、カッコ内はアシスト、(+1)は相手より人数の多いパワープレー中の得点
【1P】ひがし北海道1-1横浜
(シュート数:ひがし北海道9-9横浜)
- 06:19 横浜61.鈴木ロイ(21.杉本華唯/9.アレックス・ラウター)
- 08:49 ひがし北海道82.大津夕聖(19.矢野竜一朗/53.寺尾裕道)
【2P】ひがし北海道2-1横浜
(シュート数:ひがし北海道15-12横浜)
【3P】ひがし北海道2-1横浜
(シュート数:ひがし北海道10-7横浜)
- 45:18 横浜13.岩本和真(5.泉翔馬/97.池田涼希)
- 46:42 ひがし北海道14.磯谷奏汰(26.齊藤大知/79.山崎勇輝)
- 56:11 ひがし北海道26.齊藤大知(53.寺尾裕道/10.大津晃介)
<GK=ゴールキーパー>
- ひがし北海道1.脇本侑也(セーブ25/失点3)
- 横浜38.小野航平(セーブ29/失点5)57:59(※全員攻撃)
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1Pに3点を先制、終盤に引き離し快勝
1月8日(日):ひがし北海道クレインズ 1 - 5 横浜GRITS(釧路)
【1P】ひがし北海道0-3横浜
(シュート数:ひがし北海道14-8横浜)
- 07:32 横浜9.アレックス・ラウター(74.三浦大輝/61.鈴木ロイ)
- 12:19 横浜97.池田涼希(13.岩本和真/5.泉翔馬)
- 19:53 横浜61.鈴木ロイ(9.アレックス・ラウター/21.杉本華唯)
【2P】ひがし北海道1-1横浜
(シュート数:ひがし北海道8-10横浜)
- 26:36 ひがし北海道26.齊藤大知(82.大津夕聖/10.大津晃介)
【3P】ひがし北海道0-1横浜
(シュート数:北海道17-3横浜)
<GK=ゴールキーパー>
- ひがし北海道1.脇本侑也(セーブ16/失点5)
- 横浜38.小野航平(セーブ38/失点1)
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2022年12月の試合結果(未掲載分)
残り1分で起死回生の同点弾も延長惜敗
12月24日(土):レッドイーグルス北海道 4[延長]3 横浜GRITS(苫小牧)
1対1で迎えた第3ピリオド43分、グリッツは4分間の長いパワープレーを相手に与えてしまい2失点。
それでも試合終了まで残り4分を切ったなかで、敵陣での猛攻からアレックス・ラウター選手(FW、#9)のシュートが決まって1点差。最後はキーパーを下げての6人攻撃を仕掛け、残り1分でリバウンドを拾った池田涼希選手(FW、#97)が劇的な同点ゴール。
レッドイーグルスを相手に初の延長に持ち込みましたが、延長戦でも早々にパワープレー(PP)を相手に与え、4人対3人という状態のなかで決勝ゴールを決められ敗戦。4失点のうち決勝点を含めた3点は、反則で1人少なくなったペナルティキリング(PK)中の失点でした。
【1P】北海道1-1横浜
(シュート数:北海道12-7横浜)
【2P】北海道0-0横浜
(シュート数:北海道14-4横浜)
【3P】北海道2-2横浜
(シュート数:北海道6-15横浜)
- 44:23 北海道8.高橋聖二(97.中屋敷侑史/14.大澤勇斗)(+1)
- 45:24 北海道19.中島彰吾(97.中屋敷侑史/34.橋本僚)(+1)
- 56:08 横浜9.アレックス・ラウター(74.三浦大輝/10.川村一希)
- 59:00 横浜97.池田涼希(21.杉本華唯/65.蓑島圭悟)
【延長】北海道1-0横浜
(シュート数:横浜2-0栃木日光)
- 60:54 北海道8.高橋聖二(34.橋本僚/19.中島彰吾)(+1)
<GK=ゴールキーパー>
- 北海道39.成澤優太(セーブ23/失点3)
- 横浜38.小野航平(セーブ30/失点4)
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6点奪われ完敗、1人多いPP中に失点も
12月25日(日):レッドイーグルス北海道 6 - 1 横浜GRITS(苫小牧)
2試合目は終始レッドイーグルスに主導権を握られる展開で第1ピリオドに3失点。グリッツは第3ピリオドにアレックス・ラウター選手(#9)が1点を返すのがやっと。
第3ピリオド37分には、ティモシー・シュープ選手(DF、#77)とレッドイーグルスの彦坂優選手(FW、#16)が1対1で激しく殴り合うファイティングにより両者が退場し、シュープ選手は新年の1試合が出場停止に。
グリッツは6失点のうち3点がペナルティキリング(PK)中の失点。また、相手より1人多いパワープレー(PP)中にも1失点しています。PK中の失点率の高さとPP中の得点力の低さはグリッツの課題となっています。
【1P】北海道3-0横浜
(シュート数:北海道9-8横浜)
- 01:19 北海道8.高橋聖二(15.入倉大雅)(-1)
- 06:00 北海道97.中屋敷侑史(8.高橋聖二/19.中島彰吾)(+1)
- 10:28 北海道14.大澤勇斗(21.久慈修平/16.彦坂優)
【2P】北海道2-0横浜
(シュート数:北海道8-9横浜)
- 23:14 北海道8.高橋聖二(19.中島彰吾/14.大澤勇斗)(+1)
- 36:11 北海道14.大澤勇斗(19.中島彰吾/8.高橋聖二)(+1)
【3P】北海道1-1横浜
(シュート数:北海道7-12横浜)
- 49:34 横浜9.アレックス・ラウター(61.鈴木ロイ/54.熊谷豪士)
- 57:33 北海道15.入倉大雅(6.山田虎太朗/10.三田村康平)
<GK=ゴールキーパー>
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【全日本選手権】初戦大勝も2回戦で惜敗
本格的な出場は二度目となる「全日本アイスホッケー選手権大会」(大学生・社会人を含めた12チームによるトーナメント)でグリッツは1回戦の社会人チームの強豪「DYNAX(ダイナックス)」には大勝してプロの貫録を見せつけましたが、次戦で同じアジアリーグ勢の「ひがし北海道クレインズ」に惜敗。前年同様に2回戦での敗退となりました。
横浜グリッツ 2023年の試合日程
- 1月21日(土)16:00:HLアニャンアイスホッケークラブ戦(新横浜)(詳細)
- 1月22日(日)14:00:HLアニャンアイスホッケークラブ戦(新横浜)(詳細)
- 1月28日(土)16:00:レッドイーグルス北海道戦(新横浜)(詳細)
- 1月29日(日)14:00:レッドイーグルス北海道戦(新横浜)(詳細)
- 2月4日(土)17:00:東北フリーブレイズ戦(西東京=東伏見)※東北主催のアウエー戦(詳細)
- 2月5日(日)14:00:東北フリーブレイズ戦(西東京=東伏見)※東北主催のアウエー戦(詳細)
- 2月18日(土)16:00:東北フリーブレイズ戦(新横浜)
- 2月19日(日)14:00:東北フリーブレイズ戦(新横浜)
- 2月25日(土)16:00:HLアニャンアイスホッケークラブ戦(韓国・アニャン=安養)
- 2月26日(日)16:00:HLアニャンアイスホッケークラブ戦(韓国・アニャン=安養)
- 3月4日(土)16:00:ひがし北海道クレインズ戦(新横浜)
- 3月5日(日)14:00:ひがし北海道クレインズ戦(新横浜)※シーズン最終戦
【関連記事】
・<2022年の横浜グリッツ>超えるべき壁と「強いチーム」に進化への自信(2022年12月13日、前回記事)
【参考リンク】
・1月21日(土)・22日(日)HLアニャン戦、28日(土)・29日(日)レッドイーグルス北海道戦(新横浜)のチケット情報(横浜GRITS)
・横浜GRITSの試合結果と情報(アジアリーグ)