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プロアイスホッケー「アジアリーグ」の横浜グリッツ(GRITS)は、今月(2023年)1月28日・29日に本拠地のKOSE新横浜スケートセンターで「レッドイーグルス北海道」に連敗し、今シーズンの目標としていたプレーオフ(1位~4位)への進出可能性はなくなりました。

レッドイーグルスとの2連戦は初戦の1得点だけにとどまった(1月28日)

新年は4位の「ひがし北海道クレインズ」と敵地で対戦し1勝1敗で踏みとどまりましたが、その後は本拠地に戻ってリーグ首位の韓国HLアニャンアイスホッケークラブ」に連敗。

続いて2位・レッドイーグルスとの連戦も1対80対6で完敗し、「アニャン戦の反省を積み残した試合結果」(浅沼芳征監督)となってしまいました。

前身の王子イーグルス時代を含め、レッドイーグルスからの初勝利は来シーズンへ持ち越しに(同)

これで残り8試合6位・グリッツ(6勝26敗)は、4位・クレインズ(16勝16敗)と勝利数の差が10となり、プレーオフ圏内に入る可能性が消滅。

一方、アジアリーグ参入から過去2シーズンは大差で最下位に沈んでいたグリッツには、これからの8試合で6位を脱出するチャンスが残されています。

特に来月は2月4日(土)・5日(日)と18日(土)・19日(日)に5位の東北フリーブレイズ(7勝25敗)4連戦が予定されており、前半2試合はアウエーながら西東京市の「ダイドードリンコアイスアリーナ」で開催され、後半2試合は本拠地の新横浜でのホームゲームとなります。

この2連戦はレッドイーグルスのファンも目立ち、本拠地の新横浜には計1700人超の観客を集めた(同)

「この先、グリッツにとってどれだけ価値ある試合をしていくかだ。選手にとっては来シーズンの勝負につながっていくし、評価にも関係する。いい緊張感を持って臨みたい」(浅沼監督)

現時点でグリッツは、勝ち越している唯一の相手がフリーブレイズだけに、今シーズンの成長を示すための重要な4連戦となります。

横浜グリッツ試合結果(1月28日・29日)

好材料は新人出場やGK黒岩の復調

前週末は首位の韓国HLアニャンに2試合で計14失点して完敗し、今週末も2位のレッドイーグルスに計14失点する結果に「相手の力が上回ったという失点より、自ら与えてしまった点のほうが多かった」と浅沼監督。

プロ2得点目をあげた新人DFの三浦選手(1月28日)

1試合目は4点を失っての第2ピリオド3分に「流れが悪かったので変えたかった」とDF(ディフェンス)の新人・三浦大輝選手(#74)がバックハンドでシュートを決め、約900人が詰めかけた本拠地を沸かせましたが、その20秒後には5点目を失い決着。

また、これまで30試合に出場しているFWの角舘信恒(しげのぶ)選手(#11)が脱臼で負傷退場し、今後の離脱が想定されるアクシデントに見舞われてしまったのも痛いところです。

これまで30試合に出場しているFW・角舘選手の負傷は痛い(同)

2試合目新人GK(ゴールキーパー)の石田龍之進選手(#32)と、1月に契約したばかりの新人FW(フォワード)の運上雄基(うんじょうゆうき)選手(#12、慶應義塾大学2021年卒)を起用。前日より失点は減らしたものの完封負けを喫しました。

上位チームに完敗する結果に浅沼監督は「練習時から敵を想定した厳しいバトルをして、もっともっとピリピリした雰囲気にしなければならない。もうひと緊張感が必要だ」と話します。

一方、初戦は久しぶりにGK黒岩義博選手(#45)が1試合フルで出場しており、「いい動きに戻ってきている」(浅沼監督)とみられる点は今後に向けて好材料。

GK・黒岩選手の動きに復調傾向が見られたのは明るい材料(同)

残り8試合は、敵地韓国でのHLアニャンとの2試合を除き、6試合は新横浜など首都圏で開催され、これまでグリッツが勝ちをもぎとっている5位・フリーブレイズ(残り4試合、通算3勝1敗)と4位・クレインズ(残り2試合、通算2勝4敗)との対戦となります。

プレーオフ進出の可能性は消えても、グリッツにとって勝たなければならない重要な試合はまだ続きます。


▼1月28日(土):横浜GRITS 1 - 8 レッドイーグルス北海道(新横浜)

(※)左側の数字はゴール時間、選手名の前に記載の数字や文中の#は背番号、カッコ内はアシスト、(+1)は相手より人数の多いパワープレー中の得点

【1P】横浜0-3北海道

(シュート数:横浜5-20北海道)

  • 07:42 北海道97.中屋敷侑史(8.高橋聖二/19.中島彰吾)
  • 11:02 北海道20.山下敬史(15.入倉大雅)
  • 16:35 北海道97.中屋敷侑史(21.久慈修平/34.橋本僚)

【2P】横浜1-5北海道

(シュート数:横浜9-11北海道)

  • 21:08 北海道8.高橋聖二(19.中島彰吾/34.橋本僚)
  • 23:02 横浜74.三浦大輝51.濱島尚人91.氏橋祐太
  • 23:27 北海道21.久慈修平(19.中島彰吾/97.中屋敷侑史)
  • 27:46 北海道15.入倉大雅(10.三田村康平/16.彦坂優)
  • 35:38 北海道6.山田虎太朗(14.大澤勇斗/9.髙木健太)
  • 38:31 北海道98.相木隼斗(19.中島彰吾/88.佐々木一正)

【3P】横浜0-0北海道

(シュート数:横浜10-2北海道)

<GK=ゴールキーパー>

  • 横浜45.黒岩義博(セーブ25/失点8)
  • 北海道39.成澤優太(セーブ11/失点1)※32:17交代
  • 北海道35.小野田拓人(セーブ12/失点0)

▼1月29日(日):横浜GRITS 0 - 6 レッドイーグルス北海道(新横浜)

【1P】横浜0-2北海道

(シュート数:横浜6-15北海道)

  • 10:42 北海道9.髙木健太
  • 16:00 北海道16.彦坂優(29.ハリデー慈英/10.三田村康平)

【2P】横浜0-2北海道

(シュート数:横浜3-16北海道)

  • 20:52 北海道19.中島彰吾(88.佐々木一正/97.中屋敷侑史)
  • 30:12 北海道8.高橋聖二(14.大澤勇斗/19.中島彰吾)(+1)

【3P】横浜0-2北海道

(シュート数:横浜11-9北海道)

  • 47:43 北海道15.入倉大雅(10.三田村康平/16.彦坂優)
  • 49:45 北海道97.中屋敷侑史(34.橋本僚/88.佐々木一正)

<GK=ゴールキーパー>

  • 横浜32.石田龍之進(セーブ34/失点6)
  • 北海道39.成澤優太(セーブ20/失点0)

横浜グリッツ 2023年の残り8試合

  • 2月4日(土)17:00:東北フリーブレイズ戦(西東京=東伏見)東北主催のアウエー戦(詳細
  • 2月5日(日)14:00:東北フリーブレイズ戦(西東京=東伏見)東北主催のアウエー戦詳細
  • 2月18日(土)16:00:東北フリーブレイズ戦(新横浜)詳細
  • 2月19日(日)14:00:東北フリーブレイズ戦(新横浜)詳細
  • 2月25日(土)16:00:HLアニャンアイスホッケークラブ戦(韓国・アニャン=安養)
  • 2月26日(日)16:00:HLアニャンアイスホッケークラブ戦(韓国・アニャン=安養)
  • 3月4日(土)16:00:ひがし北海道クレインズ戦(新横浜)
  • 3月5日(日)14:00:ひがし北海道クレインズ戦(新横浜)※シーズン最終戦

【関連記事】

・【前回記事】<横浜グリッツ>今季も残り10試合、1月28日・29日に新横浜で連戦(2023年1月24日)

【参考リンク】

・【西東京開催のアウエー戦】2月4日(土)・5日(日)東北フリーブレイズ対横浜グリッツの試合情報(東北フリーブレイズ)

2月18日(土)・19日(日)「東北フリーブレイズ」戦(新横浜)のチケット情報(横浜GRITS)

横浜GRITSの試合結果と情報(アジアリーグ)