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プロアイスホッケー「アジアリーグ」では新横浜で8年ぶりとなる国際試合が今月(2022年)10月15日(土)・16日(日)に予定されています。

横浜グリッツ(GRITS)が韓国の「HLアニャン」(9月17日付けでアニャンハルラから名称変更)と対戦するもので、本拠地の「KOSE新横浜スケートセンター」で海外チームが試合を行うのは2014(平成26)年11月以来となります。

今季からアジアリーグに復帰したHLアニャン(シーズン開幕時はアニャンハルラ)公式サイト内の選手紹介ページ

新横浜を本拠地とする横浜グリッツがアジアリーグに参入した「2020-21年」シーズンから2季は、新型コロナウイルス禍の渡航制限もあって日本の5チームのみのリーグ戦となっており、今シーズン(2022-23年)からようやく海外チームも参加ができるようになりました。

ただ、コロナ禍前の「2019-20シーズン」に参加していた韓国の「デミョン・キラーホエールズ」はすでにチームを解散し、ロシアの強豪「サハリン」(ユジノサハリンスク市)は今季のリーグに参加できておらず、海外チームは韓国の財閥HL(旧ハルラ)グループが運営する「HLアニャン」のみにとどまっています。

HLアニャンは現時点で韓国一の強豪と言われており、今季のアジアリーグでも8勝2敗(10月2日時点)の好成績。前シーズン優勝のレッドイーグルス北海道(7勝1敗、10月2日時点)とともに“二強”といえる状況をつくり出しています。

横浜グリッツは10月15日(土)・16日(日)に本拠地でHLアニャンを迎え撃つ(チームのチケット販売ページより)

横浜グリッツは10月1日・2日にチーム初の海外遠征となる韓国・アニャン(安養)で行われたアウエー連戦でHLアニャンに連敗しており、今度は本拠地の応援を受けて迎え撃つ形となります。

10月15日(土)・16日(日)の横浜グリッツ対HLアニャンの観戦チケット(大人2500円~5500円、小・中学生1000円~2000円)は、「楽天チケット」のほか、KOSE新横浜スケートセンター内の「スケートショップウエスト」でも発売中です。

なお、新横浜でアジアリーグの国際試合が行われるのは、2014年11月26日・27日に「日中友好・震災復興チャリティーマッチシリーズ」と銘打ち、中国にゆかりを持つ横浜市内の中華店経営者らが当時のアジアリーグに参画していた「チャイナドラゴン」(上海市、2017年に活動停止)と東北フリーブレイズの試合を招へいして以来8年ぶり

前回、新横浜でアジアリーグの国際試合が行われたのは2014年11月の東北フリーブレイズ対チャイナドラゴン戦までさかのぼる(「日中友好・震災復興チャリティーマッチシリーズ記念誌」より)

また、HLアニャン(当時アニャンハルラ)が新横浜で試合に挑むのは、2013(平成25)年10月16日に日本製紙クレインズ(現ひがし北海道クレインズ)、同17日に日光アイスバックス(現H.C.栃木日光アイスバックス)と対戦して以来9年ぶりとなります。

横浜グリッツ試合結果 9月24日(土)~10月2日(日)

敵地で“2強”と真っ向勝負も力負け

開幕4戦を3勝1敗で乗り切って遠征に臨んだ横浜グリッツは、前シーズンの優勝チームで今季もリーグ屈指の戦力を誇る「レッドイーグルス北海道」、続いて優勝候補の一角と目される「HLアニャン」と敵地で計4試合を戦いました。

昨季までのレッドイーグルス戦で見せたような自陣深くへ引いて守り抜き、少ないチャンスをものにして接戦に持ち込むような形ではく、今季は敵陣へ真っ向から攻め込む戦術を選んだ横浜グリッツ。

しかし結果はレッドイーグルス北海道に2試合とも6点差を付けられて「1-7」で連敗し、HLアニャンにも初戦は「2-9」で大敗。次戦は差を縮めたものの「2-4」で敗れました。

今シーズン、チームを引っ張ってきたキャプテン・岩本和真選手(FW、#13)の離脱は痛い

また、韓国遠征中にキャプテンの岩本和真選手(FW、#13)が右手橈骨(とうこつ)骨折で全治2カ月と診断されるアクシデントが発生したのも痛いところ。

上位チームのレッドイーグルス北海道とHLアニャンに勝てなかった横浜グリッツですが、遠征4試合目HLアニャン戦では2点差に食い下がり、アレックス・ラウター(#9)・池田涼希(あつき)(#94)、杉本華唯(かい)(#21)の3選手によるトップライン(選手の組み合わせ)で2得点を叩き出せたことは光明といえそう。

10月2日時点でリーグ4位となる14ポイント(ゴール+アシスト)を上げているFWのアレックス・ラウター選手(#9)

4試合で上げた6得点のうち、5得点は今季加入したラウター選手またはDFのティモシー・シュープ選手(#77)の両外国籍選手がからんでいた点も心強いところです。

DFながら攻撃参加も目立つティモシー・シュープ選手(#77)

シーズンはまだ始まったばかり。現時点では力負けしてしまう相手に対し、勝ちへつなげる戦術をどう描いて実行していくのか。初の「プレーオフ(1~4位)」へ進出を目指すためにも次のHLアニャンとの戦いは重要です。

4試合のスコアと詳細は次の通りでした。

(※)文中の「FW」=フォワード、「DF」=ディフェンス、「#」=背番号


10月2日(日):HLアニャン 4 - 2 横浜GRITS(韓国・アニャン)

(※)左側の数字はゴール時間、選手名の前に記載の数字は背番号、カッコ内はアシスト、+1はパワープレー中の得点

【1P】アニャン2-1横浜

  • 02:59 横浜21.杉本華唯(97.池田涼希)
  • 15:38 アニャン47.シン・サンフン(6.オ・インギョ/1.キム・ギソン)(PP+1)
  • 17:57 アニャン92.ガン・ユンソク(6.オ・インギョ/3.ソン・ ヒョンチョル)

【2P】アニャン1-0横浜

  • 38:21 アニャン1.キム・ギソン(19.キム・サンウク/6.オ・インギョ)(PP+1)

【3P】アニャン1-1横浜

  • 45:35 横浜9.アレックス・ラウター(97.池田涼希/21.杉本華唯)(PP+1)
  • 49:33 HLアニャン3.ソン・ ヒョンチョル(36.チョン・ジョンウ 96.シン・サンウ)

<GK=ゴールキーパー>

  • 横浜45.黒岩義博(セーブ33/失点4)
  • アニャン86.マット・ダルトン(セーブ17/失点2)

※アジアリーグの記録ページはこちら


10月1日(土):HLアニャン 9 - 2 横浜GRITS(韓国・アニャン)

(※)左側の数字はゴール時間、選手名の前に記載の数字は背番号、カッコ内はアシスト、+1はパワープレー中の得点、+2は相手の反則が連続し2人多いパワープレー中の得点

【1P】アニャン2-0横浜

  • 13:37 アニャン1.キム・ギソン(19.キム・サンウク/29.イ・ジョンミン)
  • 16:37 アニャン29.イ・ジョンミン(19.キム・サンウク/1.キム・ギソン)

【2P】アニャン4-1横浜

  • 24:23 アニャン13.イ・ヨンジュン(63.バク・ジンギュ)
  • 27:25 横浜9.アレックス・ラウター(97.池田涼希/21.杉本華唯)
  • 34:54 アニャン63.バク・ジンギュ
  • 36:25 アニャン36.チョン・ジョンウ(27.アン・ジンフィ/3.ソン・ ヒョンチョル)(PP+2)
  • 37:53 アニャン13.イ・ヨンジュン(36.チョン・ジョンウ/27.アン・ジンフィ)(PP+1)

【3P】アニャン3-1横浜

  • 45:00 アニャン1.キム・ギソン(19.キム・サンウク/6.オ・インギョ)(PP+1)
  • 46:53 横浜77.ティモシー・シュープ(9.アレックス・ラウター/65.蓑島圭悟)
  • 54:27 アニャン8.ユ・ボムソク(13.イ・ヨンジュン/27.アン・ジンフィ)
  • 59:28 アニャン1.キム・ギソン(61.イ・ドンク/19.キム・サンウク)

<GK=ゴールキーパー>

  • 横浜45.黒岩義博(セーブ33/失点9)
  • アニャン46.ファン・ ヒョンホ(セーブ18/失点2)

※アジアリーグの記録ページはこちら


9月25日(土):レッドイーグルス北海道 7 - 1 横浜GRITS(苫小牧)

(※)左側の数字はゴール時間、選手名の前に記載の数字は背番号、カッコ内はアシスト、+1はパワープレー中の得点

【1P】北海道2-1横浜

  • 01:50 横浜84.松渕雄太(97.池田涼希/9.アレックス・ラウター)(PP+1)
  • 03:56 北海道16.彦坂優(20.山下敬史/15.入倉大雅)(PP+1)
  • 19:42 北海道16.彦坂優(98.相木隼斗/14.大澤勇斗)

【2P】北海道4-0横浜

  • 22:11 北海道14.大澤勇斗(21.久慈修平/34.橋本僚)(PP+1)
  • 32:40 北海道15.入倉大雅(10.三田村康平/8.高橋聖二)
  • 36:25 北海道98.相木隼斗(7.百目木政人/14.大澤勇斗)
  • 37:44 北海道10.三田村康平(6.山田虎太朗/15.入倉 大雅)

【3P】北海道1-0横浜

  • 55:54 北海道16.彦坂優(72.今勇輔/35.小野田拓人)

<GK=ゴールキーパー>

  • 横浜38.小野航平(セーブ37/失点7)
  • 北海道35.小野田拓人(セーブ22/失点1)

※アジアリーグの記録ページはこちら


9月24日(日):レッドイーグルス北海道 7 - 1 横浜GRITS(苫小牧)

※左側の数字はゴール時間、選手名の前に記載の数字は背番号、カッコ内はアシスト、+1はパワープレー中の得点、-1はペナルティキリング中の得点

【1P】北海道3-0横浜

  • 01:44 北海道16.彦坂優(12.青山大基/29.ハリデー慈英)
  • 04:25 北海道97.中屋敷侑史(8.高橋聖二/14.大澤勇斗)(PP+1)
  • 12:03 北海道97.中屋敷侑史(9.髙木健太/72.今勇輔)

【2P】北海道0-1横浜

  • 34:05 横浜84.松渕雄太(77.ティモシー・シュープ/9.アレックス・ラウター)(PP+1)

【3P】北海道4-0横浜

  • 40:30 北海道97.中屋敷侑史(8.高橋聖二/19.中島彰吾)
  • 41:27 北海道15.入倉大雅(20.山下敬史/39.成澤優太)(PP+1)
  • 49:49 北海道97.中屋敷侑史(8.高橋聖二/14.大澤勇斗)(PP+1)
  • 58:25 北海道14.大澤勇斗(9.髙木健太)(PK-1)

<GK=ゴールキーパー>

  • 横浜45.黒岩義博(セーブ31/失点6)※50:43
  • 横浜38.小野航平(セーブ7/失点1)※09:17(交代)
  • 北海道39.成澤優太(セーブ21/失点1)

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年内の「横浜グリッツ」試合日程

  • 10月15日(土)16:00:HLアニャン戦(新横浜)チケット情報
  • 10月16日(日)14:00:HLアニャン戦(新横浜)チケット情報
  • 10月22日(土)14:00:H.C. 日光アイスバックス戦(日光)
  • 10月23日(日)14:00:H.C. 日光アイスバックス戦(日光)
  • 10月29日(土)15:00:ひがし北海道クレインズ戦(釧路)
  • 10月30日(日)15:00:ひがし北海道クレインズ戦(釧路)
  • 11月5日(土)16:00:H.C.栃木日光アイスバックス戦(新横浜)
  • 11月6日(日)14:00:H.C.栃木日光アイスバックス戦(新横浜)
  • 11月19日(土)17:00:東北フリーブレイズ戦(八戸)
  • 11月20日(日)15:00:東北フリーブレイズ 戦(八戸)
  • 11月26日(土)16:00:H.C.栃木日光アイスバックス戦(新横浜)
  • 11月27日(日)14:00:H.C.栃木日光アイスバックス戦(新横浜)
  • 12月3日(土)14:00:H.C.栃木日光アイスバックス戦(日光)
  • 12月4日(日)14:00:H.C.栃木日光アイスバックス戦(日光)
  • 12月10日(土)16:00:レッドイーグルス北海道戦(新横浜)
  • 12月11日(日)14:00:レッドイーグルス北海道戦(新横浜)
  • 12月24日(土)15:00:レッドイーグルス北海道戦(苫小牧)
  • 12月25日(日)15:00:レッドイーグルス北海道戦(苫小牧)

)12月15日 (木)~18日 (日)に「第90回全日本アイスホッケー選手権大会」(長野市)への出場・試合の可能性あり。)韓国チームの「アニャン・ハルラ」は9月17日付けでチーム名を「HLアニャン」に変更

【関連記事】

<横浜グリッツ>本拠地・新横浜で4戦3勝、初の開幕ダッシュに成功(2022年9月19日)

【参考リンク】

10月15日(土)・16日(日)HLアニャン戦(新横浜)のチケット情報(横浜GRITS)

横浜GRITSの試合結果と情報(アジアリーグ)