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リーグ参戦以来、2年越しとなる“新横浜初勝利”は叶いませんでした。プロアイスホッケー「アジアリーグ」の横浜グリッツ(GRITS)は、今月(2022年)3月5日と6日にKOSE新横浜スケートセンターで本拠地最後の2試合を戦い、「2対4」と「1対7」で連敗となりました。

21分56秒、松渕選手(左2人目)がリバウンドを叩いて先制

リーグ最強と言われる実力を持つ「レッドイーグルス北海道」(前年は「王子イーグルス」)を迎えたホーム最終の連戦は、3月5日(土)の1試合目にホーム初勝利への執念を見せます。

ゴールキーパーの黒岩義博選手(背番号45)の相次ぐ好セーブで第1ピリオドを0対0で終えた第2ピリオド開始1分56秒、パスをカットしてパックを奪った鈴木ロイ選手(同61)が真正面からシュート。相手キーパーがはじいたリバウンドをゴール前に詰めていた松渕雄太選手(同84)が押し込んで先制点を上げます。

待望の先制点を喜ぶ松渕選手(右2人目)ら

その後、反則で1人少ないキルプレー中などに2失点して逆転され、主導権が移るとみられた36分過ぎ、レッドイーグルスの相次ぐ反則で「5人対3人」のパワープレイのチャンスが到来。

「ここは決めないといけないところ」とケガから復帰して3試合目の池田涼希(あつき)選手がゴール右側からリバウンドを叩き込んで2対2の同点に追い付き、ホーム初勝利を願うスタンドが大きく盛り上がったまま第3ピリオドに突入します。

同点ゴールを上げた池田選手(最左)を迎えるベンチ、後方のマイク・ケネディヘッドコーチと宮崎遼アシスタントコーチも笑顔を見せる

しかし、最終ピリオドになるとレッドイーグルスが本領を発揮。グリッツは第2ピリオドに12本を浴びせたシュートをわずか1本しか打つことができないまま、レッドイーグルスに2点を奪われ、2対4で惜しくも敗れました

3月6日(日)の最終戦は、前日の第3ピリオドがそのまま続いているかのように、流れをつかめない試合展開となります。グリッツは第1ピリオドから微妙な反則を連発し、1人少ないキルプレーを強いられると、相次いで失点

2試合目はキルプレー中にことごとく失点してしまい、一方的な展開に

「2失点まではイメージしていたが、(試合の)入りが良くなかった」(浅沼芳征監督)と、第1ピリオドから続くキルプレーで始まった第2ピリオドも開始わずか22秒で3点目を献上し、その後も7分間でさらに3点を失って一方的な試合展開となってしまいます。

グリッツは第3ピリオド開始早々、前日に続いて池田選手のシュートで1点を返しましたが、1対7で敗れ、ホーム最終連戦も連敗で終えました。

池田選手(左2人目)が2試合連続のゴールで1点を返した

今シーズンもグリッツはホームで勝てないままでしたが、前シーズンの最終戦で同じチーム(当時は王子イーグルス)に0対9で敗れるなど、まったく歯が立たなかったことを振り返れば、「今シーズンが始まった頃より、チーム力が上がってきた」(浅沼監督)と進化を続けているのは事実。

今週3月12日(土)から敵地の釧路で行われる「ひがし北海道クレインズ」とのシーズン最終2連戦で、成長した姿を2シーズン目に刻みたいところです。

「横浜GRITS」の残り試合日程

  • 3月12日():ひがし北海道クレインズ(釧路15:00)[中継
  • 3月13日():ひがし北海道クレインズ(釧路13:00)[中継

会場の新型コロナ対策上、この2試合は無観客で開催するとのことです

【関連記事】

横浜グリッツの「2シーズン目」が終了、2勝あげるも新年から調子つかめず(2022年3月14日)リンク追記

<横浜グリッツ>新横浜でのシーズン最終戦、3月5日(土)・6日(日)に(2022年3月1日)

【前年記事】<横浜グリッツ>120日ぶりの試合が最終カード、初年度は勝利つかめず(2021年3月29日、前年の最終戦)

【参考リンク】

横浜GRITSの試合結果と日程(横浜GRITS、試合ごとに選手・監督のコメントも)

アジアリーグ(ジャパンカップ)の順位表(2021年9月11日~11月28日が「前期」、12月4日からが「後期」、前後期の優勝チームは3月19日から5試合制のプレーオフを行う)