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クラブ創設30周年となる記念すべき年も攻撃的な“アタッキングフットボール”でタイトルに挑みます。来月(2022年)2月19日に開幕を予定するJ1リーグの2022年シーズンを前に横浜F・マリノスが新体制の発表会を開き、新たなユニフォームや30年を機にまとめたチームの「フィロソフィー(哲学)」を公開しました。

今年も会場は無観客でネットで生中継されることになった新体制発表会、写真は30周年記念ロゴを発表する黒澤社長

今週1月9日(日)に横浜駅近くの日産グローバル本社で行われた新体制発表会は、新型コロナウイルス禍の影響により2年連続で無観客となり、インターネットでの生配信を最大1万3000人以上が閲覧しました。

発表会の冒頭、運営会社である横浜マリノス株式会社(新横浜2)の黒澤良二社長は、「シーズン途中で監督が交代するというなかなか普段はない厳しい状況に置かれた」といい、「マリノスとして一番の価値としてとらえている『アタッキングフットボール』を継承できるケビン・マスカット監督を招へいした。コーチやスタッフ全員のサポートでケビン(監督)が後半戦を見事に乗り切ってくれた」と前シーズンを振り返りました。

昨年6月にアンジェ・ポステコグルー監督が欧州の名門クラブへ去り、アタッキングフットボールを継承するケビン・マスカット監督を招へいし、チームは2位の成績を残した

同社長は、今年中の完成に向けて横須賀市に「久里浜グラウンド」が建設中であることを報告するとともに、クラブが30周年を迎える今年は、来年の公開に向けてドキュメンタリー映像の制作に入っていることを発表。

さらに30周年を機に、「我々の目指すところはどこなのか、存在意義は何なのだろう、人々に価値を与えるには何をすればよいのか」をスタッフ全員で見つめなおしたといい、次のようなクラブの「フィロソフィー(哲学)」を示しました。

横浜F・マリノスのフィロソフィー

<使命・存在意義>

  • “喜怒哀楽”にあふれる豊かな体験を提供し続ける

<将来像>

  • 人々や社会に“夢”と“活力”をもたらす存在になる

<行動・判断基準>

  1. CHALLENGING:私たちは常に今より良くなることを目指して挑戦し続けます
  2. TEAM PLAY:私たちは大きな目標に向けて常にチームの力を合わせて立ち向かいます
  3. FAIR ACTION:私たちは常に胸を張っていられる正々堂々としたふるまいを心がけます

<私たちが持つべき姿勢>

  • 勇敢:変化やリスクを恐れない勇猛果敢な集団であろう
  • 向上心:成長を追い求め向上心あふれる集団であろう
  • リスペクト:周りの人への思いやりと助け合いの心を持とう
  • オープンマインド:まずは相手を受け入れることからはじめよう
  • リーダーシップ:主体的に動き周りを積極的に引っ張っていこう

黒澤社長は、このフィロソフィーについて「クラブだけでなくみなさまと共有して一緒に育てていきたい」と話していました。

30年前を参考に新ユニフォームを開発

1992年のユニフォームをモチーフに新ユニフォームを開発(アディダスジャパン株式会社の高木将さんによる発表資料より)

30周年となる来シーズンの新ユニフォームの発表では、FW(フォワード)の仲川輝人(てるひと)選手や、MF(ミッドフィルダー)の吉尾海夏(かいな)選手、GK(ゴールキーパー)のオビ・パウエル・オビンナ選手がそれぞれ3種類のユニフォームを着用して登場。

今から30年前、1992(平成4)年のJリーグ開幕直前に着用していたユニフォームを参考にして開発されたという新たな“ファーストユニフォーム”を着た仲川選手は、「脇のグラフィックや襟付きというだけでなく、30周年エンブレムも付いていてすごく格好がいい。ここから僕たちがまた歴史を一つずつ作っていこうという気持ちになれる」と話します。

生中継を通じファンに新ユニフォームを公開した(左からオビ選手、仲川選手、吉尾選手)

吉尾選手は、白い“セカンドユニフォーム”に袖を通し、「よく見ると水の動きをモチーフにしたグラフィックが施されている。肩の3本線がピンク色というのも、人気の出るユニフォームではないか」と紹介。

また、オビ・パウエル・オビンナ選手は、黄色にデザインされたGK用を着用し、「キーパーとしての存在感をアピールできるユニフォーム。肩がメッシュ生地になっていて、通気性があり、腋にも生地が変わっていて伸縮性ある素材となっていて動きやすい」と感想を述べました。

4人が移籍加入、レンタルから5人復帰

2022年シーズンの選手一覧(F・マリノスの発表資料より)

2月下旬から始まる2022年シーズンのF・マリノスは、GKが4人、DF(ディフェンダー)は11人、MFが7人、FWは7人の選手29人で戦っていくことになります。

このうち、他チームからの移籍加入が4人、期限付き移籍から復帰選手は5人、ユースチームなどからの新加入が3人(うち1人は期限付き移籍中)の12選手が新たに加わりました。

笑顔で質問に答える藤田選手

徳島ヴォルティスから移籍した19歳の藤田譲瑠(じょえる)チマ選手(MF・背番号16)は、F・マリノスについて「とても攻撃的なサッカーで、ボランチの選手もすごく運動量がある。このチームでしっかり戦えれば海外でも通用するのではないかと思い選んだ」といいます。

セレッソ大阪で悔しいシーズンをおくっていたなかで声をかけてくれた」と話す小池裕太選手(25歳、DF・背番号26)は、「自分は守備の選手だが、攻撃の部分が持ち味だと思っており、(F・マリノスは)自分のプレースタイルに一番合っていた」と移籍理由を語ります。

今年も司会の小山愛理さんがファンからの質問を次々と選手にぶつけていた(右は西村選手)

昨年29試合に出場したティーラトン選手(DF)が抜けたチームで、DF陣の一人として期待がかかるのが鹿島アントラーズ出身の永戸勝也選手(26歳、DF・背番号2)。「セットプレーやクロスからの得点はしなくてはならないと思って来ているので、そこで貢献できれば」と意気込みを見せます。

そして、昨年のリーグ得点王だった前田大然選手(FW)がスコットランドの名門に期限付き移籍したなか、ベガルタ仙台からF・マリノスに加わった西村拓真選手(25歳、FW・背番号30)は、「チームの大きな力になりたい。ゴールを一番求められているので、その機会を少しでも増やせるよう頑張りたい」と話しました。

新メンバーが融合、2年ぶり「ACL」も

ターラ選手は「タラちゃん」と呼んでほしいと話していた

一方、J2チームなどへの期限付き移籍から復帰したのが、ンダウ・ターラ選手(22歳、FW・背番号39、FC町田ゼルビア)や吉尾海夏(かいな)選手(23歳、MF・背番号14、FC町田ゼルビア)、オビ・パウエル・オビンナ選手(24歳、GK・背番号50、栃木SC)ら5選手です。

“タラちゃん”の愛称定着が期待されるターラ選手は、新潟医療福祉大学からチームに加入した1年目にFC町田ゼルビアで経験を積んで戻ってきました。「得るものがたくさんあったので、今年は生かしていきたい。(競争して結果を出せる)自信はある」と力強いコメント。

“横浜北部度”の濃い吉尾選手が3シーズンぶりに復帰した

田奈小学校(青葉区)の1年生時にサッカーをはじめ、新栄高校(都筑区)時代までF・マリノスの下部組織で育ち、トップチームに加わった経歴を持つ吉尾選手は、「レンタル移籍した3年前とは比べものにならないくらい自信をつけて戻って来られた」といいます。

そのうえで、「誰が見てもポジションをとるのは厳しいチーム。そういう選手たちを超えて、このチームでタイトルを取り、横浜のシンボルとなれるような選手になりたい」と決意を示しました。

新体制発表会に参加した新加入の8選手

トップチームダイレクターの西澤淳二さんは、「今年は2年ぶりにACL(AFCチャンピオンズリーグ)も出場できる。リーグ戦、天皇杯、ルヴァンカップとすべてタイトルにからめるよう、アタッキングフットボールを継続しつつ新しいメンバーを融合して良いチームにしていきたい」と話しました。

2022年シーズン新加入選手と、他チームへ移籍した選手は次の通り。

<新加入>

  • MF・背番号28:山根陸選手(18歳、川崎市立高津高校/横浜F・マリノスユース)
  • DF・背番号36:西田勇祐選手(18歳、横浜市立みなと総合高校/横浜F・マリノスユース)
  • )今シーズンからF・マリノスとプロ契約した榊原彗悟選手(MF、21歳)はJFLのラインメール青森FCに期限付き移籍中

<期限付き移籍より復帰>

  • MF・背番号14:吉尾海夏(かいな)選手(23歳、FC町田ゼルビア)
  • DF・背番号29:池田航選手(20歳、カマタマーレ讃岐)
  • MF・背番号35:樺山諒乃介選手(19歳、モンテディオ山形)
  • FW・背番号39:ンダウ・ターラ選手(22歳、FC町田ゼルビア)
  • GK・背番号50:オビ・パウエル・オビンナ選手(24歳、栃木SC)

<他チームから移籍加入>

  • DF・背番号2:永戸勝也選手(26歳、鹿島アントラーズ)
  • MF・背番号16:藤田譲瑠(じょえる)チマ選手(19歳、徳島ヴォルティス)
  • DF・背番号26:小池裕太選手(25歳、セレッソ大阪)
  • FW・背番号30:西村拓真選手(25歳、ベガルタ仙台)

<前シーズン以降の主な移籍選手>

  • DF・背番号5:ティーラトン選手→ブリーラム・ユナイテッドFC(タイ)へ完全移籍
  • MF・背番号6:扇原貴宏選手→ヴィッセル神戸へ完全移籍
  • MF・背番号14:天野純選手→蔚山現代FC(韓国)へ期限付き移籍
  • DF・背番号15:伊藤槙人選手→ジュビロ磐田へ期限付き移籍
  • DF・背番号16:高野遼選手→ジュビロ磐田へ完全移籍
  • GK・背番号21:梶川裕嗣選手→ジュビロ磐田へ完全移籍
  • DF・背番号33:和田拓也選手→横浜FCへ完全移籍
  • FW・背番号38:前田大然選手→セルティックFC(スコットランド)へ期限付き移籍
  • FW・背番号45:オナイウ阿道選手→トゥールーズFC(フランス)へ完全移籍
  • アンジェ・ポステコグルー監督→昨年6月にセルティックFC(スコットランド)で監督就任

【関連記事】

シーズン中でも地域貢献を貫く、F・マリノスが区内小学校へキャラバン訪問(横浜日吉新聞、2017年6月12日、若き日の吉尾選手も区内の子どもたちを指導)

【参考リンク】

2022 横浜F・マリノス新体制発表会レポート(横浜F・マリノス)

2022シーズン ユニフォーム発表(横浜F・マリノス)