まさに感染爆発という数になりました。横浜市の先月(2021年8月)1カ月間の感染者数が計2万5579人に達し、8月1日時点の人口(377万8876人)で見ると、市内で147.7人に1人の割合で発生していたことになり、いつどこで感染しても不思議ではない状況です。
横浜市内では昨年(2020年)2月18日に初めての感染者が発生して以降、2万5000人を超えるまでには1年3カ月を要しましたが、今月はわずか31日間で超えたことになります。
8月31日(火)時点で市内の累計感染者数は6万663人に達しており、このなかには市外在住者も一部含まれていますが、市内ではこれまでに62人に1人が感染している計算です。
現在、神奈川県では今月9月12日(日)までの予定で緊急事態宣言が出されているものの、横浜市だけでなく川崎市でも感染爆発の状態にあり、8月の感染者数は1万6320人。川崎市の人口(154万1560人、8月1日時点)で割ると94人に1人の割合で感染が発生していることになります。
神奈川県が先月8月26日に開いた対策本部会議でも、「首都圏での予測は基本的に上昇となっており、楽観的なシナリオで横ばいだ」(県医療危機対策統括官の阿南英明医師)との見方が示され、田村憲久・厚生労働省大臣も27日の会見で「急激に感染者が減っていくということは、今の状況ではなかなか考えにくい状況」などと話しました。
学校が再開されることでさらなる感染増につながるとの見方もあり、現時点で緊急事態宣言の解除は厳しい状況といえそうです。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
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・横浜市内で感染爆発、わずか25日間で「2万人」を突破(2021年8月)(2021年8月26日、その後も増え続けてしまった)
・<横浜市・県で感染最多>従来の対策通用せず「人混み危険」、医療崩壊は目前(横浜日吉新聞、2021年8月10日、お盆前には警告も発していたが……)
【参考リンク】
・横浜市内の陽性患者の発生状況データ・相談件数(横浜市)
・川崎市「新型コロナウイルス感染症発生状況データ」(8月31日時点で累計感染者数は3万5000人弱となっている)