港北区内の自治会・町内会への加入率は67.8%でした。横浜市市民局は今年(2017年)4月1日現在の自治会や町内会の加入率を横浜市会で公表しました。これによると、港北区内では昨年(2016年)同時期より0.5%減っており、市内18区では下から4番目となる加入率にとどまっています。
横浜市全体では、自治会や町内会は全部で2864団体あり、1団体あたりの平均規模は431世帯。1団体で平均の10倍以上となる4653世帯の規模を持つ「日吉本町西町会」(日吉本町5~6丁目の全域と2丁目の大部分など)のように“巨大自治会・町内会”が存在する一方、磯子区や戸塚区ではわずか7世帯の規模で運営されている組織もあるといい、地域の歴史的な経緯や地勢などによってその規模はまちまちです。
市内全体での自治会や町内会への加入率は、74.1%で昨年比マイナス0.7%減。区別では栄区(82.7%)や金沢区(82.1%)のように8割以上の世帯が加入している行政区もある一方で、都筑区(63.5%)や中区(63.8%)、西区(66.9%)のように加入率が6割台にとどまっているところもあり、港北区も低加入率の4区のなかに入っています。
ただ、港北区では加入している世帯数自体は昨年より79世帯増えており、都筑区(536世帯減)や西区(287世帯減)などのように加入者が激減していることはありません。区の人口が毎年増え続けるなか、新しい住民を自治会・町内会に上手く勧誘できていない様子がうかがえます。
港北区では、広報よこはま港北区版への加入促進記事の掲載や、区が関係するイベントへの広告掲載、商店街イベントでの加入促進、新聞購読者に折り込まれるタウン情報紙「タウンニュース」への紹介記事の掲載、転入者への加入届配布などの活動により、加入を促しているとのことです。
【参考リンク】
・自治会町内会の加入促進・活動支援に向けた取り組みについて(PDF、2017年12月13日、横浜市会「市民・文化観光・消防委員会」提出資料)