新横浜駅など県内5駅に拠点を置く神奈川県警の「鉄道警察隊」は、発足から30周年を迎えたことを機に独自のWeb紹介ページを更新し、新たに隊独自のマスコットキャラクターとして「テツ」と「ケイちゃん」も公開しました。
鉄道警察隊は駅や列車など鉄道内を専門とした警察組織で、JRが発足する前の国鉄時代には「鉄道公安官」と呼ばれる国鉄の一組織でした。1987(昭和63)年4月に国有企業から民間企業であるJRの発足と同時に各都道府県警の一組織に移行し、スリや痴漢などの犯罪捜査や警備を行っています。
鉄道公安官時代にはテレビのドラマの題材となったり、推理小説の舞台となったりして脚光を浴び、鉄道警察隊となってからも鉄道を舞台としたミステリー小説に登場しており、たとえば作家・斎藤栄氏の作品「新横浜駅殺人旅行」(1994年、実業之日本社、2003年中公文庫)というミステリー作品では、同隊に所属する警部と刑事の2人が新横浜駅で起こった殺人事件を追い掛ける内容となっています。
しかし、各都道府県警の一組織である鉄道警察隊の存在や活動が公(おおやけ)にPRされる機会は多くなく、神奈川県警のように公式サイトで細かに活動内容を伝えているところはほとんどありません。
同県警の鉄道警察隊紹介ページでは、「設立30周年」と題した画像とともに、これまでの沿革やシンボルマーク、活動内容をマスコットキャラクターとともに細かく紹介。また、マスコットキャラクターのプロフィールまで掲載されています。
新横浜駅などを拠点に鉄道内での犯罪に目を光らせる鉄道警察隊。その独自の活動に注目してみてください。
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