今月(2017年4月)1日でJRが発足してから30年を迎えるなか、同じく30年を迎えたのが新横浜駅など県内5駅に拠点を置く神奈川県警の「鉄道警察隊」です。新横浜駅前には港北警察署の駅前交番がありますが、それとは別に鉄道専門の“交番”も駅構内に置かれています。
JRが発足する前の国鉄時代には、警察活動ができる「鉄道公安官」と呼ばれる国鉄職員が鉄道や駅構内を専門に警備を行っていましたが、民間企業であるJRの発足と同時に解散。それを引き継いだのが現在の「鉄道警察隊」で、各都道府県警の一組織としてスリや痴漢など鉄道施設内での犯罪捜査を専門に行っています。
神奈川県警の鉄道警察隊は横浜駅東口の構内に本隊を置き、新横浜や川崎、小田原、小田急海老名の4駅には分駐所を設置。県内の43路線387駅を活動対象エリアとしています。なお、県境を越える場合は、最初の停車駅までが対象としているといい、たとえば東海道新幹線の場合、品川駅から熱海駅をカバーすることになります。
新横浜駅構内の分駐所は、タクシー乗場などへ向かう1階通路のあまり目立たない場所にはありますが、鉄道内で困りごとがあった場合には頼りになる存在です。
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