今後、新横浜周辺で認可保育所の受入枠が足りなくなる可能性があります。
横浜市こども青少年局は再来年度(2027年4月)に向けて認可保育所の「新たに受入枠確保が必要な重点地域一覧」を公表し、このなかに「新横浜エリア」が入りました。

2027(令和9)年4月に向けた「新たに受入枠確保が必要な重点地域(既存の保育・教育資源活用型)一覧」(2025年9月18日更新版)、まずは既存施設で受入枠の確保を目指し、それでも解決できない場合は新規建築を検討するという(横浜市こども青少年局の資料より)
これまで認可保育所が足りていないエリアについては、新規整備を前提とした「整備が必要な地域」として公表してきました。
必要とされた地域では保育所の新規整備が進められてきましたが、一方でこの間に少子化も進展。市こども青少年局では再開発などで保育ニーズが高まる地域については、既存施設の定員増などで受入枠の確保を図っていく考え方を基本とし、これらで対応できない場合に新規整備を検討する方針です。
今回公表された“新たに受入枠確保が必要な重点地域”は、約1年半後の保育ニーズを予測したもので、新横浜エリアでは「新横浜1~3丁目、岸根町、篠原町、大豆戸町(東急東横線線路より西側)」が対象。
こども青少年局によると、新横浜などでマンション建設が相次いでいることから重点地域に入れたといいます。

新横浜3丁目では既に2カ所でマンション建設が行われている横浜アリーナ周辺で、新たに正面玄関近くの駐車場跡にも11階建て30戸の集合住宅が2028年4月までに建てられる計画が明らかになった(2025年11月)
港北区内では日吉・綱島エリアで相次ぐマンション建設から極端に保育所が不足し、大倉山も含めて東横線沿線で重点的に整備されてきましたが、今後は区の南部で保育ニーズが高まることになりそうです。
このほか、新横浜の周辺では「菅田エリア」として菅田町と同町に近い小机町が入り、羽沢横浜国大駅が位置する神奈川区羽沢南2丁目をはじめ、周辺の羽沢町や保土ケ谷区常盤台などの「羽沢エリア」も重点地域となりました。
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【参考リンク】
・横浜市こども青少年局「新たに受入枠確保が必要な重点地域一覧(旧:整備が必要な地域一覧)」(2027年4月へ向け保育ニーズが高まり、不足しそうな地域について)
・港北区「保育所情報」(港北区内での申請や空き・待ち情報など)


