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中国湖北省で発生した「新型コロナウイルス」による日本での感染者が広がりかねないとの懸念から、港北区内とその周辺で予定されていたイベントや講演会の中止が相次いでいます

厚生労働省が2月20日(木)夜に出したイベントに関するメッセージ(同省ホームページより)

厚生労働省がきのう(2020年)2月20日に「開催の必要性を改めて検討してほしい」などとの公式見解を出したことで、中止の動きが広がる可能性があります。

これまでに中止となったイベントや講演会は、2月22日(土)の港北公会堂での「港北区スポーツシンポジウム」を皮切りに、トレッサ横浜での横浜市水道局によるトレッサ横浜での初企画「SAVE The WATER,SAVE The LIFE(セーブ・ザ・ウォーター、セーブ・ザ・ライフ)」などに加え、きのうになって首都高速道路は「横浜北西線」の開業を記念したランニングと一般公開のイベントの開催を断念しています。

横浜北西線の開業を記念した一般向けイベントはすべて中止となった(案内ページより)

これまでは、主に区役所などの公的な組織を中心に、自主的に中止を決めたケースが目立ちますが、きのう20日夜に厚労省が「感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします」と主催者に呼び掛けました

これをうけて、横浜市や港北区が開催の中止や延期の基準を設けて自主主催のイベントなどを中止したり、個別に主催者へ呼び掛けたりして、さらに開催の取り止めが加速する可能性があります。

2月19日(水)夜の日産スタジアムでのACL「横浜F・マリノス対豪州シドニーFC戦」では、観客席にマスク姿が目立った。写真の「白い点」のように見えるのはすべてマスク

一昨日の2月19日に港北区内で開催された大型イベントが、横浜F・マリノスによる日産スタジアム(横浜国際総合競技場)での今シーズン初試合となった「AFCチャンピオンズリーグ(アジア・チャンピオンズリーグ=ACL)2020」の豪州シドニーFC戦

マリノスのサポーターズシート(応援席)を除いて、マスク姿の観客が目立ち、トイレの手洗場にはスプレー式の消毒液を置き、コンコースのデジタル掲示板では手洗いやうがいを呼びかけていました。

豪州シドニーFC側の応援席には容易に数えられるほどの客しかいなかった(2月19日)

試合では、会場までの距離が遠いことや、日本国内で新型コロナウイルスの感染が広がる懸念もあるためか、南ゲート側に設けられたシドニーFC側の応援席に訪れた客は30人ほどしか見られず、冬場かつ平日の夜間開催という悪条件もあって、総観客数も1万1803人にとどまっています。

なお、2月23日(日)の日産スタジアムでのJリーグ開幕戦は予定通り開催される予定です。(※2020年2月21日22:25追記、試合は開催予定ですが、一部ホームゲームイベントが中止となります)

)中止・延期のイベントは広がっています。主催者発表の最新情報を必ずご確認ください(2月21日22:15)

【参考リンク】

新型コロナウイルス影響「港北区内のイベント・講演会」中止情報(横浜日吉新聞、港北区内のイベント中止情報まとめ、情報が入り次第更新中)

【参考リンク】

新型コロナウイルス感染症予防に伴うイベント中止・延期のお知らせ(港北区、区の主催・後援イベントの中止情報一覧)(2月22日リンク追加)

イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ(厚生労働省)