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横浜市教育委員会は、このほど今年(2016年)5月1日現在の市立小中学校などの状況をまとめた「市立学校現況」の2016年度版を公開しました。これによると、港北区では在籍する児童数が市内でも“ほぼトップ”の数なのに、他区と比べて小学校の数が少ないことがわかりました。

横浜市にある18区(行政区)別に市立小中学校の数と、在籍する児童・生徒のベスト5をまとめたのが下記です。

横浜市立の小・中学校数と在籍児童・生徒数

1.青葉区:44校(小31校、中13校):小学生16,095人(1位)、中学生6,914人(1位)

2.旭区:36校(小24校、中12校):小学生12,256人(6位)、中学生5,644人(6位)

3.港北区:34校(小25校、中9校):小学生16,002人(2位)、中学生5,960人(4位)

4.港南区:32校(小21校、中11校):小学生10,366人(7位)、中学生5,290人(7位)

5.鶴見区:31校(小22校、中9校):小学生13,918人(5位)、中学生5,817人(5位)

行政区別に見た1クラスあたりの児童数、港北区は「36~40人学級」の数が目立つ

行政区別に見た1クラスあたりの児童数、港北区は「36~40人学級」の数が目立つ

港北区内の小学校児童数は青葉区に次いで2位となっていますが、その差はわずか93人。しかし、小学校は6校も少ない状態です。

単純に計算すると、港北区は小学校1校あたり640人の児童数となるのに対し、青葉区は519人、旭区は511人、港南区は494人とかなり“余裕”のある状態。一方で、港北区と同様に人口急増中の鶴見区は1校あたり632人となっています。

中学校では、私立への進学傾向が高いためか、それとも公立校の数が少ないためか、港北区の生徒数は市内でも4位にまで落ちます。それでも窮屈なのは変わらず、青葉区が1校あたり532人だったのに対し、港北区は662人と130人の差です。鶴見区も1校あたり646人になりました。

地形や街の成り立ちが各区ごとに異なり、学校の施設規模も大小あるため、単純な数字上の比較でしかありませんが、港北区や鶴見区のように人口が増え続けると、小中学校での“人口密度”も同様に高くなってしまうことは間違いないようです。

※見出し左の写真はイメージ写真

【関連リンク】

日本一の人口持つ“仮想自治体”港北区、政治への反映欠如が行政サービス低下に?(2015年12月25日、横浜日吉新聞)

【参考リンク】

横浜市教育委員会による「市立学校統計」(2016年5月1日現在)